43、帝都の観光withルカ(ルカのおすすめ店に行ってみよ〜2)
毎日投稿13日目です。
4軒目からはデザート巡りをするらしい。
ルカが今、どこに行くか決めている。
「よし!パンケーキを食べに行くよ!」
パンケーキってこの世界にあったんだ。
多分異世界人だろうね。
私達は人気のパンケーキ専門店にやってきた。
まあ賑わっているわけで、店に入れないと。
「ルカどうやって入るの?」
「ちょっとまってて。ツテはあるから」
ルカはどこからか黒いカードを取り出した。
はっ!?
まさかブラックカード!?
流石にブラックカードはこの世界にはないよね・・・?
異世界だし。
その黒いカードをルカは店員に見せた。
すると、満席となっているのに奥の個室に通された。
VIPルームっぽい。
「ブラックカードのご利用ありがとうございます」
あ、そうっすか・・・。
異世界にもブラックカードってあるんだね。
店員はそう言ってメニューを渡してきた。
メニューを見ると金額が書かれていない。
・・・。
「ねえルカ。これってめちゃくちゃ高いやつじゃない?」
「うーん。それなりかな?」
ルカのそれなりが怖い。
白金貨を簡単に出せるぐらいのお金持ってるからね。
そもそもなんでパンケーキ専門店で値段が書かれないの!?
パンケーキってもっと安いものじゃないの!?
ルカはおすすめがあると言って、同じパンケーキを3つ頼んだ。
「おすすめって高い?」
「この店で一番高いやつだね」
ルカが金持ちになった・・・。
まあ私もやろうと思えばお金を沢山手に入れることはできるけどね。
しばらくすると、パンケーキが運ばれてきた。
パンケーキの上に色々乗ってる。
アイスとかシロップとか砂糖とか果物とか色々乗っている。
最早パフェ。
まあそれでも美味しいから良いんだけど。
すぐに食べ終わってしまった。
「ルカ、次どこ?」
「どこ行きたい?」
私に必要なものがほしいかな。
はっ!?
調理器具忘れてた!
鍛冶屋に行かねば。
「鍛冶屋行きたい」
「了解」
5軒目は鍛冶屋に行くことになった。
良い鍛冶屋のところまでルカに連れて行って貰った。
すると、ドワーフが出迎えてくれた。
「ルカの姉御と・・・。知らねぇやつだな」
まさかの姉御呼び。
「異花です」
「月夜です」
「異花のお嬢と月夜のお嬢だな。俺はエルダードワーフのエドルドだ。よろしくな」
お嬢て・・・。
エルダードワーフだったんだ。
ドワーフもエルダードワーフもエルフとハイエルフぐらいの差しかないから違いが全くわからない。
ただ、ドワーフだということで背が少し低い。
握手を求められたから握手をした。
めちゃくちゃ手の皮が分厚い。
「んで、注文はなんだ?お嬢達の体つきからすると、武器とかじゃ無さそうだが」
発言的には部妙にセクハラだが、不埒な視線は感じなかったからセーフです。
「調理器具を作って欲しいんですけど。できますか?」
「調理器具ぐらい作り置きしてあるが、それで良いか?」
そうなの?
「じゃあそれください」
あとは・・・。
「1つ依頼というかなんというか」
「どうしたんだ?お嬢」
「オリハルコンを・・・」
私がそう言うと、エドルドさんは身を乗り出して聞いてきた。
「オリハルコンがどうしたんだ?まさか持っているのか?持っているなら打たせてくれ!」
「まだなんも言ってないけど・・・」
「エドルドは伝説の鉱石の話になるとすぐに身を乗り出す癖があるんだよ。オリハルコンなんてほとんど無いのにね」
私、めちゃくちゃ持っています。
「オリハルコンの加工をお願いしたいのですが」
私はそう言いながら昔取ったオリハルコンを出した。
ルカの空いた口が塞がらなくなった。
「もちろんやるぞ!と言うかやらせてくれ!金は良いから!」
金を払わなくて良いのはありがたい。
オリハルコンの加工を私は一応できるが、スキルによるゴリ押しだから品質は良くない。
本業の人に頼むべきだと思うんだよね。
「何を作って欲しいんだ?剣か?」
「剣を1000本ぐらい作って欲しい」
「1000!承った。腕がなるぜ!」
じゃあ調理器具だけ買って帰りまーす。
「調理器具の会計を・・・」
「いや、やらなくて良い。好きなだけ持って行ってくれ!オリハルコンを打たせてくれる礼だ!」
伝説の鉱石が好きなのはわかるけど、ミスリル製のフライパンとかタダで貰っちゃっていいの!?
本人が良いって言うから貰うけど。
「じゃあお願いしま〜す」
「半年後ぐらいに受け取りに来いよ!」
いい人だったな。
もう回りたいところは回ったかな。
ルカはまだ案内したいところがあると言って歩みを止めない。
「ルカ、次はどこへ向かっているの?」
「次はね、帝都を一望できるおすすめの場所だよ!」
私達はそこへと移動した。
明日の投稿が終わると、3日に1日投稿となります。




