閑話、クリスマス
ギリギリ終わりました。
本日より、2週間毎日投稿です。
今回はクリスマス回です。
異花がルベフォード帝国でルカと再開してからしばらくたったある日のこと。
異世界でもクリスマスがやってきた。
クリスマス・・・そう、リア充が集まってイチャイチャする日だ!
私に彼氏などいない。
どうすれば良いんだよぉ!
「ねえ、異花。心の声が聞こえているよ」
ルカが私に言ってくる。
え?私さっきまで思っていたこと声に出てた!?
めっちゃ恥ずかしい。
でも・・・。
「いいなぁ、|リア充(ルカ達)は」
私はホットコーヒーを飲みながら、テーブルの向かいで長椅子に座りながらイチャついているバデラメスとルカに向かって言う。
寒い日に温かい飲み物っていいよね。
体の芯から温まる。
「異花もその辺で彼氏をとっ捕まえて来ればいいじゃないか」
「異花ならイイ人すぐ見つかると思うよ」
ちょっとムカつくリア充の余裕。
「いや、私は好きな人の条件があるからすぐには見つからないんだって」
条件とすべて一致しないと好きになることなんてできないと思う。
「異花、そういえば条件って何?一度も聞いたことがないけど」
「条件ねぇ・・・。
1、私よりも強い。
2、私のことだけを一途に愛してくれる。
3、どちらか一方に寿命があり、それが尽きる寸前まで互いに愛すことができる。
4、私の相談に乗ってくれる。
5、私に優しい。
6、私が言ったお願いを聞いてくれる。
7、浮気をしない。
8、私にどんなことが起ころうと、私を守ってくれる。
9、私と協力する。
まあこれが第一段階かな?」
「これが第一段階か・・・。これはひどい」
「ねえ異花、これ結構厳しくない?これ突破できる人なんてほとんどいないと言うかいないんじゃないの?」
たしかに厳しい気がするが、これぐらい厳しくないとだめなんだよ。
「いや、突破してもらわないとね。第千段階ぐらいまであるから」
「そんなのだから彼氏ができないんだよ」
「と言うか、『だけ』って何だよ異花」
「『だけ』って私『だけ』を愛してもらうだけだけど?私以外の女は近づけさせないよ。たとえそれが親友であったとしても」
ここ大事。
「もしかして、異花ってヤンデレ・・・?」
「うん。そうかも」
ヤンデレは重たい愛だけど、私の愛はヤンデレの中でもマシな方だと思うよ。
だって私、愛されなかったら殺しはしないもん。
呪うだけだから。
※異花は気づいていませんが、全然マシじゃないです。
「いや、否定ぐらいしろよ。・・・と言うか異花の好みの人物がまだいなくてよかったな。もしそんなのがいたら、迂闊に近寄れねぇ。」
「そういえば、顔とか見た目とかはどうなの?」
ルカがそんなことを聞いてきた。
「知性があるなら見た目はどんなのでもいいよ。喋れなくてもヨシ!・・・でも人型じゃないとだめかな。顔とか身長とかは変えることなんて簡単だしね」
顔とか身長とかを変えるのは、細胞を《森羅万象》で操って、自分好みに変えればいいだけだからね。
私は顔がちょっと良いだけでイキリ散らかすような奴は好みではない。
結局のところ、心が一番大事だと思うんだよ。
この後、私はルカ達と分かれて、とある場所へと向かった。
兄である海徒の住むダンジョンだ。
ちょっとした、妹からのクリスマスプレゼントを渡しに行った。
枕元に置きに行こうと思ったら・・・。
「―!ー――!―〜―!――〜ー」
・・・。
なんで喘ぎ声が聞こえるのかねぇ。
さては営んでるな?
置きに行こうにも行けないよ。
仕方ない。
寝室の前に置いておこう。
そうやって私は、ベビー用品をプレゼントとして、置いておいた。
何故置いたのかはわかるよね。
手紙もしっかり置いておこっと。
よし、帰ろー。
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〜次の日〜
海徒が寝室の目の前の扉を開くと、そこにはベビー用品の山と、手紙が置いてあった。
手紙にはこう書いてあった。
『お盛んなところ失礼します。異花―――ゲフンゲフン、サンタクロースです。おめでとうございます。私の見る限り、コアちゃんのお腹には生命が宿っております。昨日、枕元に置きに行こうと思ったところ、営みがお盛んなご様子でしたので、扉の前に置かせていただきました。サンタクロースより?』
「何だこりゃァァ!異花かぁぁぁ!」
ちなみに、この後コアちゃんは飛んで喜んだとか。
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一方ルカ達は・・・。
クリスマスツリーの下でルカとバデラメスは周囲から見てもめちゃくちゃ甘い雰囲気を出していた。
異花が見れば悔しがっていたかもしれない。
そんなピンクのオーラを醸し出している中、バデラメスはルカにとある物を渡した。
それを見て、ルカは頬を赤らめた。
二人は見つめ合う。
そして、唇が近づいていき―――。
甘い雰囲気を書くのって難しいですね。
連絡:編集がまだ終わっておりません。
投稿の方を優先したためです。
なるべく早く終わらせるようにします。
累計2000pv感謝です。




