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イカ戦士 〜水中の生物と共に行く異世界冒険記〜  作者: のこじ
第三章 ”混沌の時代”(カオス・ワールド)
32/78

26、魔神、何やってんだお前ェ

ちょい長

あらすじ?

魔神がやってきた。

以上。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「やっぱりここって・・・」

「俺の作った迷宮だな。というより、いきなり攻撃するな」


そりゃオレオレ詐欺してる不審者がそこにいるからね。


「いや、仮にもダンジョンマスタールームに普通に入ってきたから警戒はするでしょ」

「それもそうか・・・じゃあ何でお前もいるんだ?」


私もそう言われれば、言い返せない・・・。


「い、いや、気になったから」

「普通は、気になったからって入れねぇよ」


たしかに。


「バデだって入ってきてるでしょ」

「普通は、神でも入れない・・・というか異花、前世の記憶思い出したのか?」

「ほとんどね、何で分かったの?」

「バデ」

「あ〜。そう言えばバデはバデって呼んでたんだった」


と言うより、前からそう私呼んでいたよね。

勘だったってこと!?


「それは置いといて、何で俺がここに来たかわかるか?」

「私についてでしょ」

「いや、まあそれもあるが・・・」

「何?」


気になるんですが。


「海徒から、直接聞け」

「おにぃちゃーん?」


こういう聞き方をするとしっかり答えてくれる。


「ひいっ」

「今日何があるのかなぁ?」

「今日は結婚式が・・・」


ん?

なんだって?

けっこん?

血の跡ですか?

ああ、結婚かぁ・・・。

その言葉が聞こえた瞬間、私は神刀・変幻を取り出した。


「へぇ・・・可愛い可愛い妹ちゃんにも伝えずにそんな事するんだぁ〜」

「えっと・・・魔神様、助けてください」

「無理だな」


今の私は魔神にも止められない!!


「そんなぁ・・・」

「断 罪★」


首元に刀の腹を当てた。


「ちょ、『転移』」

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ」

「『転移禁止』されてるんだった」

「この婚約も、結婚も魔神様が準備したことだぞ!俺は関係ない!」


ふぅん。

擦り付けかぁ。

汚いねぇ。


「おい、責任転嫁するな、お前も俺に頼んだだろ!」

「婚約を取り付けたのは、魔神様だぞ!」

「ふ〜ん、バデもグルだったのね。バデ・・・何やってんだお前ェ!」


ゆ る さ ん★


「「俺じゃない!」」

「まあ二人になったところで変わらないよぉ・・・的が増えただけだし」

「的・・・魔神様、協力して異花を黙らせましょう」

「おう、やってやるぞ」


ひどーい。

か弱い女の子相手にそんなことをするなんて。


「へぇ2体1ね・・・弱い者いじめだとは思わないの・・・?」

「「迷宮を破壊しかけたやつに言われたくはない!」」


なんのことかな?(とぼけ顔)


「そんな事もあったね・・・さっさと終わらせますか・・・『標的(ターゲット)』『神級全属性複合魔法(ゴッドマジック)』『未来ノ破壊(アナザーブレイク)』!」

「おい、異花!お前がそれ使ったら、多分この世界消滅するぞ!」


バデのその言葉で私は正気に戻った。


「あ、そうだった、我を忘れてたかも。これどうしよ・・・」

「お前が責任取れ」


どうしよ。


「うーん・・・よし、保管・管理しとこ・・・(まあ後で試し打ちはするけど)」

「なんかやばいこと考えたよな・・・まあいい」

「妹は怖いよ・・・」


そんなこともあったが、結局結婚式は執り行われることになった。

ちなみに参加者は、私以外にいなかったそう。


「リア充爆発しろ・・・」

「ならお前も相手を探したらどうだ・・・?」

「そうか、その手があったか・・・相手なんか見つからなさそう・・・」


私も相手を選びたいからね。


「容姿()綺麗なんだからすぐ見つかるだろ」


何その上から目線!


「そういえばバデ、お兄ちゃんとコアちゃんの種族って違うから、子供はできないんじゃ?」


ちょっと問題だと思うんだけど。


「その点は問題ない。ダンジョンマスターになった時点でどんな種族も亜神になる」

「そう言えばそんなルールもあったね・・・じゃあ、コアちゃんの種族は何?」

「ホムンクルスだったが、俺が亜神まで引き上げた」

「うわっ、こいつ強制種族変換やりやがった」


一応確かそれって・・・。


「本人の了承は得ているぞ」

「でも強制種族変換って・・・意外と禁忌じゃなかったっけ?」


禁忌・・・。


「創造神の決めたことは無視すべきだと思うんだが・・・お前、元創造神だよな」

「いぇす」


その通り。


「今の創造神のルールの都合上ルール内の中にいるやつは創造神ぶっ殺せないんだよな・・・」

「つまり私に今の創造神殺せって事?面倒臭いし却下で」


一応エリサも馬鹿では無いからね。


「前、お前が殺された奴だぞ?いいのか?」


そんなことはどうでもいい。


「殺したら、私が創造神に就かなきゃだめじゃん。創造神になったら、気楽にこの世界回れない」

「というかお前、創造神殺せるほどの力持ってるのか?」


あるとは思う。


「多分ね、すべての世界の神集めても負けないと思う」

「恐ろしい事言うな、どのぐらい神がいると思ってるんだよ・・・」

「ざっと知ってる限りの世界だと、1億はいるかな」


もっと多いかな?


「そんな数の相手出来るのか?」

「出来るよなんせ私は―――」

「・・・そういうことか」

「絶対負けないという理由がわかったでしょ?」

「わかった」


理解してもらったら結構。


「じゃあちょっと実験してくる」

「実験って・・・まさかお前、さっきの魔法ぶっ放す気じゃないだろうな?」

「モ、モチロンダヨ・・・」


使う気だったんだけど・・・。


「違う世界でもそんな魔法使うな」

「崩壊した世界でやってくる!」


開き直ることも大切!


「もう使う宣言しやがった」

「生命体の反応はないから大丈夫!」


多分。


「はぁ・・・勝手にやっとけ・・・」

「いってきま~す」


私は、違う世界へ『世界間転移』を使った。

そこは、文明が崩壊した世界でもう生きている者はいないはずなのだが…。

生命体の反応があった。

それも7。

神の生命体反応だ。


「こんな世界になんの用があるんだろう?」


この世界は神に見捨てられたはずなのに・・・。

とりあえずそこまで転移したら・・・よく知った顔ぶれがいた。


「え、なんでここにいるの?」

「異花さん、お久しぶりです。封印が解けたようですね」

「よう、異花。昔イカって言ってスマンな」

「おお、異花か久しいの」


どれは良いとして、何で?


「いや何で勇者組がここに?しかも年取った?何で神に?」

「それについては俺らがやった」

「あ、なるほどね・・・ガジャガシャ達がやったのね・・・ほんとにどいつもこいつもこの世界の禁忌を犯すよね・・・」

「ルールは破るためにある!」


あ、そうですか。


「はぁ・・・元創造神の前でそれ言う?」

「そもそもこの世界にルールとかないから」

「そっか・・・そう言えばこの世界ルールないんだった」


まあ実質ルールみたいなものはあるけど。


「俺らは、さっきコイツ達を神にするためにこの世界に来ていたが、何で異花がここに?」

「魔法の試し打ち実験」


まあ、バデに世界が壊れるって言われましたから。


「この世界でやるってことは、相当やばい魔法なんだな・・・」

「ちょっとみんな、最強障壁貼るから、ここに来て」


一箇所に集めたから、『攻撃無効』を無限に貼りなおす道具を出した。


「この装置って・・・?」

「パレミドラが気になるのはわかるけど、ただ単に攻撃を無効にする装置だから」


結構作るの大変だったんだよ。


「そんなにやばい魔法?」

「そう、世界消滅するかも」

「そんなこと・・・」


多分できる。


「出来ると思うから、その結界の中にいて死ぬよ」

『分かった』

「じゃあ放つよ、『未来ノ破壊(アナザーブレイク)』」


放つと・・・パリンという乾いた音とともに、世界にヒビが入っていき・・・。

綺麗さっぱりこの世界が消滅して、私と結界だけが残った。


「ちょっとこの火力はやばい」

「お前の知力がおかしいだけだと思うんだが・・・」


バデが話しかけてきた。


「あれ、バデも来てたの?」


いつの間に!?


「お前が行ったという世界の反応が消えたからな」

「ちょっとやり過ぎた」

「そんで、何でアイツらがいるんだ?」


神を増やしてたとしか言いようが無い。


「この世界でガジャガシャが勇者組を神にしてた」

「なるほどな・・・それで、なんでアイツら震えてるんだ?」


私に聞かないで!?


「魔神がいるからじゃない?世間一般では、魔神の評判は一概にもいいとは言えないよ」

「俺なんかしたか?」


この無自覚野郎め。


「はぁ・・・

・魔物強くした

・魔族増やした

・戦闘狂の魔王

・強制種族変換

・神殺し

・傲慢で天上天下唯我独尊野郎

etc...

とかがあるし、基本的に自分の神界に引きこもってるから、どんな性格かもわからないんだよ」

「そんな俺の評判は悪かったのか・・・」


落ち込んだ魔神をよそに、神々が復活した。


「神ーズ大丈夫?」


私が心配すると・・・。


『大丈夫なわけ無いだろ!そもそも、魔神じゃなくて、異花のほうが怖いよ!』

「あーまあ世界ぶっ壊しちゃったもんね・・・」


そんな事もあったが、取り合えず元の世界に帰って来た後また合うことを約束して私は月夜たちと合流して、帝都に向かった。

月夜は道中、なにか言いたそうだったが何も言わなかった。

そして・・・帝都についに到着した。

ワールドブレイク

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