20、異花の記憶
重要回です。
いつもより短いです。
私はたくさんの記憶を思い出した。
私はこの世界にやってきた時、創造神と話した・・・と思っていた。
本当は私の中にある、『創造の器』と『森羅万象の器』をかけて、私は創造神・・・いや、ニセ創造神と戦ったのだった。
そして私は、戦いに負けて『森羅万象の器』を盗まれてしまった。
私は・・・今まで、ずっと地球で暮らしていたと思っていたが違った。
私は・・・この世界の・・・創造神だった。
創造神エリサ・・・いや、ニセ創造神エリサは、残念なところもあったが、優しき精霊神だった。
だがある時、あることを境に豹変してしまった。
しばらくした後、私は彼女に殺された。
確か、『創造の器』を盗もうとしてきた。だ
が、殺されて奪われなかった。
そして殺された後、地球に転生して海鳴異花として生きてきた。
だが、それを見つけたエリサがクラーケンを地球に送ってきて、私はそれに殺されてエリサの神界へ行った。
そこで、エリサと戦って『森羅万象の器』を奪われてしまった。
そこで記憶を奪われて、記憶を改変された。
「記憶を思い出したようだな。これも受け取っとけ」
邪神は光るよくわからない物を私に渡してきた。
「………」
突然のことで記憶が整理できていない。
「ではさらばだ」
そう言われて、私は封印された。
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ルカside
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王都で、レミスと話をしていると、どこからか声が聞こえてきた。
[精霊神が消失し、封印されました]
「「えっ?」」
レミスと私が同時に声を上げた。
「異花の神の部分が消失して、封印されたってこと?」
異花がいない。
これは私にとってかなり不味いことだった。
私は異花がかなり心の支えになっていた。
「どうすれば・・・」
「助けるしか無いと思うんだけど・・・封印された場所がわからないし、第一封印が解けるかわからないしどうしよう・・・」
私達は、とりあえず勇者たちに知らせることにしたのだが、勇者たちに会いに行こうと思っても、訓練でいなかった。
結局、封印されている場所もわからないまま、時間だけが過ぎていくこととなった。
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邪神side
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我は異花を封印した。
「これでいいんだな・・・・・・?」
虚空に向かって呟いた。
「・・・・・・・・・・・・・すまん。これは計画の大切な部分だ。異花よ・・・いや、元創造神よ」
二章終了!
補足説明
『器』とは、各個人が生まれたときから持っている、才能のようなもの。持っていないこともある。と言うより、持っていない者が多い。
次回は勇者たちの回です。