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イカ戦士 〜水中の生物と共に行く異世界冒険記〜  作者: のこじ
第二章 異世界探検
21/78

18、ハルサーム王国の王都観光3 (武器をつくろう!)

ルミへの説明が一通り終わった次の日、私は武器作成に取り掛かることにした。

ルミの武器だ。

あ、あと騎士団長も。

カイ、この辺で純度の良いオリハルコンとアダマンタイトのあるところはどこ?


{えっとー、あーアダマンタイトはハルサーム王国の地下深くだね。オリハルコンは…マントルの中}


よし、取りやすそうだからみんなでアダマンタイトを取ってこよ。

カイ、みんなへの説明と『転移』よろしく。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「というわけで、アダマンタイトの採れる鉱脈の近くにあった洞窟に到着!」

「・・・早く取って・・・帰ろう・・・」

「たくさん取って帰りましょう」


ルミとフェリアは早く帰りたいらしい。

ちなみにミレとラトも一応来ているが、どうやって掘るのだろうか。

ミレは爪で掘るのかな?

ラトは幼精霊なんだから掘れないでしょ。


「オリハルコン取ってくるから、アダマンタイトとっといて」


そう言って私は、マントルの中に『転移』した。

熱いなぁ。


{これでも熱遮断使っているんだから我慢してよ}


マントルの中と言っても、正確には、マントルの中にあるダンジョンの中で採っている。

結構取ったから、このぐらいでいいかな。


{このぐらいあれば、1000本はオリハルコンの剣ができるよ}


1000本作れるんだったら十分。

私は、『転移』で戻った。

すると、山積みになったアダマンタイトがあった。

ここのアダマンタイトを掘り尽くしたようだ。


「これだけあればいいですよね」


ルミはそれなりに取っている。

ちなみに結構掘ってた。


「うん、十分だね、帰ろう!」


私はアダマンタイトを一つも掘っていない。


「我が一番掘ったぞ」


ミレは爪を使って器用に掘ったらしい。

一番掘っていた。


「僕ちょっとしか掘れなかった・・・」


ラトは体が一番小さいんだから仕方がないでしょ。


「ようやく・・・帰れる・・・」


なんだかんだ言ってフェリアもたくさん掘ってた。

その後、帰った。


帰った後、アダマンタイトとオリハルコンを錬成して、純度の高いインゴットを作った。

鍛冶の”か”の字もない私には錬成する技術がなかったからカイに任せた。


{私に任せて!}


とのこと。

しっかり純度100%のインゴットができていた。

そして、それを使ってまずアダマンタイトの剣を作った。

何度も言うが、私には鍛冶技術がない。

つまりカイ任せとなっている。


できたアダマンタイトの剣に軽く《効果付与》をつけて、騎士団長に渡す分が終わった。

この前のミスリルのようなことは起きなかった。


{何度も起きるもんじゃないでしょ}


まあそうだね。

次に、オリハルコンの剣を作るのだが、ルミは私と同じ刀がほしいというので刀を作ることにした。

天使が刀を使うというのが想像できなかったからギャップがあるなと思って、作ることにした。

刀は作るのが大変だが、うまい具合に作れた。

・・・らしい。

これもカイ任せとなっている。

しっかり付与と銘もつける。


「《効果付与》、《命名》『オリハルコンの刀』『使天』」


こうして、ルミの刀ができた。

『使天』という名は、天を使うという意味で名付けた。

決して天使の反対にしただけ、というわけでない。

効果は、


神刀・使天

効果:不壊、魔特攻、アンデッド特攻、神界エネルギー使用、ステータス大幅補正、魔法吸収、魔力加速、浄化


というものだ。

正直、神刀の中では弱いほうだが、ただのオリハルコンの剣と比べると天と地の差がある。

まあ比べるのが悪いか。


{まあ異花の神刀・変幻はもっと凄いけどね}


出来上がった物を、ルミに渡すと喜んでくれた。

ルミは、私とお揃いが欲しかっただけのようだ。


{私が頑張った会があったよ}


ありがと、カイ。

そして、神界から、王城に『転移』して、騎士団長の分の剣を渡すことにした。


「あ、いた。ジダモンドさん、ちょっと来てください」


ジダモンドさんを私の部屋に案内して、アダマンタイトの剣を渡した。


「これは…?」

「この前の『謁見の間消滅事件』の処理のお礼」


ちなみに、私が行ったあの事件は『謁見の間消滅事件』となったらしい。


「はぁ、とても高価な金属に見えますが…」

「ただのアダマンタイトの剣だね」


うん。量産品。


{永遠とそれを作らされる私の身にもなってよ}


カイ、今度おやつ作るから許して。


{仕方ないなぁ}


ふっ。チョロい。


{ん?なんか言った?}


なんでもないよ。


「アダマンタイト!?」


え?何で驚くの?


「あれ?珍しいものだっけ?」


{異花は感覚が麻痺ってるね}


確かに掘りすぎた影響かもしれない。


「珍しいも何もオリハルコンに次ぐ性能を持つ剣じゃないですか」

「まだたくさんあるけど?」


アダマンタイトの剣なら1万本ぐらい作れると思うよ。


{正確には12345本だけどね}


すご、ゾロ目。


「精霊神様は次元が違うのですね」

「オリハルコンの方が良かった?」


オリハルコンもまだ作れる。


「オリハルコンを持つと、一刻の大惨事になりかねません」


アダマンタイトの剣をしっかり(無理やり)受け取らせた後、私はある問題を解決するために王都内を探し回ることにした。

その問題とは・・・食事問題である。

実は私はこの世界に来てから、精霊になった都合で何も食べなくていいようになったのだ。

しかし、たまには肉などを食べたいから肉を食べているのだが味が足りないような気がした。

そして、気付いた。

そう・・・調味料がないのである!

せめて胡椒はほしい。


{今胡椒持ってないよ}


胡椒がないんだって!?

大問題だ!


{世界中を探せばあるけど、かなり貴重だね}


と、いうわけで私は胡椒を探すことにした。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


とある場所である二名の人物が話し合っていた。


「我らの計画まであと僅か。残りはおびき寄せればほぼ計画の第一フェーズは終了だ」


男が少女に報告する。


「もうすでに思考の誘導はしておいたよ」


少女は格好つけて紅茶をすする。

・・・だが猫舌によりやけどになりかける。


「なるほど、助かる。魔道具を使用して()()()を渡せば良いのだな?」


男は魔道具と、そこにある()()を手に取る。


「そういうこと。じゃあ頑張って。”()()”」

つぎは胡椒を探す回です

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