17、ハルサーム王国の王都観光2 (なかまをてにいれた!)
まだあと2回は観光が続く予定です。
私は、フェリアと一緒に王都の商店街を歩いていた。
というかフェリアが私についてきた。
そして、沢山の人の目を引いていた。
私は、言うまでもないがフェリアも『神』と言うことなのでかなりの美形だからだそうな。
そんな感じで歩いていると、かなりの人からナンパされた。
面倒だから無視した。
{ちなみにナンパしてきた人数は77人だよ}
結構多っ。
そして目的地へと到着した。
そこは、奴隷商店だ。
ただの奴隷には正直私は興味がない。
なぜ奴隷商店に入ったかと言うと、《完全捜索》で良い人材を探していたらこの店で、『問題奴隷』の中で、興味のある奴隷がいたから。
まあ良い人材を探していた理由は追々話すと思う。
奴隷というものが現代日本に存在しなかったから私は買うことに少し抵抗があった。
奴隷を買うのはちょっと・・・。
{でも、それで奴隷をある意味『救った』ということになるから、買ったほうがいいと思うよ}
カイの助言もあり、私は意を決して店に入った。
店の中に行くと、40代ぐらいのイケオジがいた。
「おや珍しい。女性のお客様ですか。私はここの奴隷商店の店長をしております。して、今日はどのようなご用件で?」
イケオジの店長がやってきた。
「珍しいスキルを持つ奴隷がほしいから、見に来ました」
「ほう、珍しいスキルですか・・・」
店長は奴隷を呼びに奥の部屋へ行った。
そして、連れてきた奴隷達の中にその奴隷は・・・いなかった。
「これが全てではないんですよね?」
「ここにいる以外にも居るには居るのですが、訳ありとなりますが・・・」
「構わないです」
と言うか私としてはそちらが本命なのだけどね。
「では、ついてきてください」
店主についていくと、そこには悲惨な光景が広がっていた。
重症を負っておりもうすぐ死んでしまう者。
暴れていて檻を壊そうとする者。
精神が破壊されており、命令されなければ動けない者。
など様々な奴隷がいた。そして、私は目的の奴隷を見つけた。
その奴隷は・・・生きることに絶望していた。
{まあ、あの感じは誰かに裏切られた・・・みたいな感じかな?}
「あの奴隷を購入したいのですが・・・」
「あれですか・・・。あの奴隷は何度か自殺を試みた奴隷で大したスキルも持っていないのですが、よろしいのですか?」
店主には、彼女のスキルが見えないようだった。
すごいんだけどね。
強固な隠蔽をしているからわかりにくいんだろうね。
「いくらです?」
「あの奴隷は長いこと売れていなかったので、金貨10枚にしましょう」
「わかりました。買います」
そう言って私は金貨十枚を店長に渡した。
いちいち値切る意味はない。
値切ることも大切だが、値切るのは時間の無駄だし、値切る必要がないほど金貨をもらっているから大丈夫。
「では、奴隷契約をいたしましょう。《奴隷契約》」
奴隷契約が終わり、奴隷と帰ることになった。
「ご購入ありがとうございます。また、奴隷が欲しくなればぜひ、我が店舗へ」
そうして、私は王城にある私の使っている客室に奴隷を連れ込んだ。
彼女は、呆気に取られていた。
{まあ見知らぬ人物に購入されたと思ったら、王城に連れてかれたからでしょ}
そんなかな?
まあ彼女もそれなりの立場と力があったと思うんだけど。
「さあ説明タイムが始まるよ」
「はい」
みんな大好き?
異花ちゃんの説明コーナー?
{急に何?}
なんでもない。
ちょっとふざけただけ。
「まず1つ目、貴女の名前は無いのね?」
鑑定氏の結果によると、名前がないと表示がされている。
「・・・ないです」
「じゃあこれから、ルミを名乗って」
ルミという名前は瑠美という漢字でもかけるようにした。
異世界でも日本でも名前が通用するからそんな名前にした。
まあ、いつか地球に戻るからね。
一応今の段階でも戻れるけどね。
「ルミ、ですね。了解しました」
「2つ目、貴女のその隠しているスキルの影響で今は人間に見える。ということで合ってるよね」
「う、なぜそれを・・・」
「その理由も後で説明するから」
まあ簡単に言うと、《完全捜索》で探しただけだけどね。
「・・・はい、そうです」
「スキル・・・《外見変化》を止めて見て」
そう言って、彼女は《外見変化》を止めた。
すると白い羽が生え、頭の上には輪が乗っている天使が現れた。
「種族は知っていたけど、実際に合って見ると、いいな」
{かわいいよね}
うん。
これはルミちゃんマジ天使だね。
まあほんとに種族が天使だけど。
「ありがとうございます」
「それで、どの神に奴隷まで落とされたの?」
天使が奴隷まで落ちるというのは聞いたことがない。
「え?どの神と聞かれましても・・・」
「いや天使なんでしょ?だったら、仕えていた神ぐらいわかるでしょ」
誰かな?
フレアとかだったらボコボコにしに行く。
まあ他の神でもそうだけど。
「・・・序列10位のフレア様です」
「あー、あのゴミ神ね。よしちょっと行くよ」
レッツゴー神界。
「行くってどこへ?」
「いやそりゃフレアのとこでしょ」
よし、カイ『転移』よろしく。
{りょーかい}
「そんなとこ行け・・・るんですね」
私は、ルミが話しているときにはもう転移を終えていた。
そして、フレアに会いに行った。
「お、異花じゃないか。また、メイドにされに来たのか?」
うわ、出たぁ。
{フレアの神界なんだから出てくるでしょ}
「もうメイドなんてならないから。それで、この天使ちゃんを知ってるよね?」
「げ、異花に拾われたか。まあいい。奴は1つ失敗を犯した・・・それは、メイド服を着るのを断った、ということだ」
”げ”じゃないよ。
メイド服着るのを断って何が悪い。
パワハラだぁ。
「へ〜。そんなことで、こんな可愛い女の子を捨てちゃうんだぁ。酷いねぇ」
{ちょ、異花青筋立ってるよ}
大丈夫カイ。
こいつを一回ぶっ飛ばすだけだから。
前の私の被害も含めて。
{それは大丈夫じゃない気が・・・}
「それは・・・見逃してくれ」
フレアはきれいな土下座を決めていた。
どうしよっかなぁ。
私的にはあまり見逃したくないけど・・・。
{まあ今回はいいんじゃない?}
カイがそう言うから、見逃すことにした。
「今回は見逃すけど、次誰かにメイド服を着させるのを強制すると、どうなるか覚えといて」
釘は刺すけど。
「はいはい、わかりました」
フレアは軽い口調でそう言った。
軽いのはだめでしょ。
「うん、こいつ反省してない。『指令』他人にメイド服を強制させるな」
「『指令』はないって・・・」
そうブツブツ言う、火の神を置いて私の神界に行くことにした。
すると、ルミは頭を下げていた。
「神様だとは知らず、申し訳ございませんでした。それとありがとうございました」
「どういたしまして、それと私はただ成り行きでなった精霊神だから」
うん。
精霊に転生して頑張ってたら、神になっただけだから。
「1ついいですか?どうして、そんな上位神が街になんかいるんですか?」
「観光だね」
今は本当に観光。
「ここから見ればいいんじゃ・・・」
「実際に見た方がどんな感じかわかるからね。よし、《奴隷契約》『解除』」
ルミとの奴隷契約を解除した。
「解除していいんですか?」
「私の天使になってもらうだけだけど」
なんか凄いパワーワード。
「あちらにいる方々と同じことをすればいいんですか?」
ルミは私の分身を指していった。
「あれと同じことしなくていいよ。あと、あれ私の分身の一つ」
「ひぃっ・・・申し訳ございませんでした」
畏まることでもないよ。
「全然いいよあのフレアと違って、そんなことじゃ切り捨てないから。よし、今日から精霊天使ね」
「何をすれば・・・」
私は実体化カイを呼んだ。
「カイ、説明よろしく」
「了解」
そう言って実体化カイは説明をルミにした。
「・・・では私は異花様の近くにいればいいだけでしょうか」
「まあそういうことになるね」
「ご説明ありがとうございます」
カイの説明が終わったようだった。
「説明は終わったみたいだね」
「はい。精一杯働かせて頂きます」
とっても元気で結構。
いいね。
「じゃあ、さっきの説明の続きするね。3つ目、私は精霊神だけど、あまりこのことはバラしたくないから、気をつけて。あと、私は転生者でもある」
一応なにかあった時の最終手段として、『この方をどなたと心得る』というのもある。
「知ってる方とかは・・・」
「一部の人しか知らないよ」
かなり少ないと思う。
「了解しました」
「4つ目、彼女は誰か知ってる?」
私は、フェリアを指した。
「フェリア様・・・ですよね」
「そう、妖精神フェリアだね」
フェリアはコミュ障だけど、私とは信頼が大きくなってきたのか私と二人のときは少し口数が多くなってきた。
「この方が異花様が最近お創りになられたとされる妖精神様ですか」
「うん、彼女は私と同行してるから。あと、コミュ障だから、しっかり話を聞いてあげてね。それと、フェリアが危ないとき、守ってあげてね」
実は天使の防御力、精神力は下級神を超える。
「よろしく・・・」
「よろしくお願いします」
みんなで仲良くしてほしいな。
「5つ目、神界とか誰もいないとことか、私がお願いしたときだけその姿になって」
「はい」
あまり天使が居るということを他言したくない。
”天使”とはまだ未進化で進化を2回残している。
この意味がわかるかな?
{3回以上進化するやつもあるでしょ}
それはそうだけど、言ってみたいじゃん。
あと2回変身を残しているって。
こうして、新たな仲間を手に入れたのだった。
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名前:海鳴異花
種族:精霊神
レベル:測定不可
攻撃力:測定不可
知力:測定不可
防御力:測定不可
精神力:測定不可
素早さ:測定不可
魔力:測定不可
装備:神刀・変幻
眷属:神聖竜ミレ
幼精霊ラト
イカ戦士スクイ
イルカ魔法使いフィン
風の大精霊ストーム
精霊天使ルミ
魔法:《全属性魔法》《精霊魔法》《回復魔法》《神聖魔法》《暗黒魔法》《時空魔法》《究極魔法》《結界魔法》《召喚魔法》
スキル:(スキル)《スキル付与》《スキル創造》《スキル合体》《家事》《子供相手》《癒やし》
(レアスキル)《言語完全理解》《呪い》《命名》《奴隷契約》
(エクストラスキル)《超幸運》《メイド(極)》《呪い解除》《契約》《強制》
(スプリームスキル)《鑑定無効》《物理攻撃無効》《魔法攻撃無効》《精神攻撃無効》《状態異常無効(加護)》《聖化》《ステータス完全偽装》《光速》《絶対鑑定》《聖歌》《呪い無効》《効果付与》
(エンシャントスキル)《生物創造》・イカ戦士創造・イルカ魔法使い《環境適応・変化》《完全回復《完全再生》《全強化》《記憶操作》《外見変化》
(ディザスタースキル)《天災対抗》《天災耐性》
(ゴッドスキル)《神界創造》《加護付与》《眷属創造》《精霊創造》《神精霊術》《魔導の極み》《戦神流武術》《補助の精神》《祝福付与》
(ロストスキル)《無詠唱》《無限詠唱》《同時詠唱》《無限魔力》《無限知力》《完全魔法把握》《魔法創造》《光速演算》《完全保存》《完全捜索》《超思考加速》《超並列思考》《感覚超強化》《分身体創造》《無効貫通》《完全隠蔽》
称号:転生者
水の神アクアの加護
水中生物に好まれし者
精霊神
加護を与えし者
イカの創造者
開放者
天災に対抗する者
魔法を司る者
精霊を司る者
異なる精神を持つ者
考える者
武術を司る者
スキルを司る者
神々に好まれし者
メイド王
祝福を与えし者
分身を創る者
妖精神を創りし者
天使が出てきました。