15、国王さん、帰りたいです
私達は、国王に謁見するため、玉座のある、謁見の間へ行った。
そして国王との面会が始まったが・・・。何故か国王はこっちばかり見てくる。
ほんとにこっちばかり見ないで!
{まあそれは、異花が絶世の美女だから仕方ないよ}
カイがそう言ってくれるのは嬉しい。
だけどこちらばかり見るのは嫌だ。
神界に引き篭もりしようかな。
{折角この世界にやってきたんだから、もうちょっと楽しもうよ}
そっかぁ。
カイと話していると、国王がこちらを見ながらルカに言った。
「あの者は何者なのか?」
「こちらは、異花でございます」
「お主、異花と言ったな、儂の側室にならんか」
はあぁぁぁぁ!?
なんであんな爺さんの妻にならなきゃダメなの?
{よし、断ろう}
うん。
そうだね。
「お断りさせていただきます」
「側室とはいえ、国王の妻という地位を手に入れるのじゃぞ?」
地位なんぞ、私が神であることを話したら手に入れることはできる。
「地位は必要ありません」
「うぬぬ、だが、この国の全てのものがお主のものになるんじゃぞ」
それを言い始めると、国の主要部の人達がザワザワし始めた。
はい?なんでこうなるの?断ってるのに。
{いよっ、これぞ傾国の美女}
やっぱ引き篭ろ。
味方なんていないんだ・・・。
{え、ちょっ、ごめんって、《気配完全隠蔽》すればいいじゃん}
とりあえずちょっとめんどくさいから、すぐに黙らせる。
「私は、貴方の妻になる気は全くございません」
「ぐぅ、こうなったら・・・あの者をひっ捕らえよ」
ひっ捕えるとか面倒なことを・・・ちょっと怒った。
{もうそろそろ、神であることを明かしたら?}
ちょっと力の差というものを、見せつける。
「あいつを捕えろっ」
遅い。
「《神精霊術》『精霊多重召喚』『100』」
精霊が私の周りで100体召喚された。
それも全て、大精霊クラスだ。
この世界の常識によると、大精霊クラスを召喚できるのはほんの一握りしかいないようだ。
しかも、その召喚できたとしても、殆どの者は1体までしか召喚できない。
そんな大精霊を100体も出されたら絶望モノである。
「なに!?《神精霊術》じゃと!?もしかしたらあの者・・・いやあの方は・・・手を出してはいけない方に手を出してしまったかもしれん」
今更気づいてももう遅い。
「精霊達よ、私を襲ってくる奴らを記憶を消去して飛ばせ」
『了解しました、精霊神様』
私は召喚した100体の精霊を使って襲いかかってきた奴らを記憶を消して王城の外へと飛ばした。
もちろんその場にいた者達も、ルカ達と王を除いて記憶を《記憶操作》で消去した。
精神攻撃耐性や、無効を持つ者も《無効貫通》で消した。
もちろん、そこにあった録音機と盗聴器も繋がっていたところを突き止めて聞いていた者ごと記憶を消した。
「まあ、こんな感じかな」
{国王はズボンを濡らして水たまりを作ってるね}
ほんとだ。
生まれたての子鹿のようにすごく震えてる。
「申し訳ございませんでした。精霊神様」
「まあ、今回は誰も殺さずに済んだけど、次は無いからね。具体的に言うと、ハルサーム王国を更地にする」
ほんとにやるからね?
{って言いながらやらないんでしょ}
いや、生き物は殺さないよう対象を指定するから。
「それだけはご勘弁を・・・」
「まあ次、やらなければいいからね」
やらなければいい話。
「肝に銘じておきます」
「じゃあ、《契約》」
契約を結ぶと、またなにか言い始めた。
「では、ルカの後ろにいるメイドは名はなんと言うのだ」
「ん?んん〜?何言っているの?」
この色欲爺は何を言っているのかな?
「なんでもございません」
「懲りないねぇ、仕方ない、この空間も破壊するか」
一応釘を刺す。
「どうか御慈悲を・・・」
「次は無いって言ったよね」
「う・・・」
言い返せなくなっている。
「この程度で許してやってるんだからね。《時空魔法》『空間破壊』」
ここにあった謁見の間が、消滅した。
その後、虚無の空間ができたから空間を作っておいた。
その日は、その後帰った。
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名前:海鳴異花
種族:精霊神
性別:女
年齢:3(20)
レベル:測定不可
攻撃力:測定不可
知力:測定不可
防御力:測定不可
精神力:測定不可
素早さ:測定不可
魔力:測定不可
装備:神刀・変幻
眷属:神聖竜ミレ
幼精霊ラト
イカ戦士スクイ
イルカ魔法使いフィン
風の大精霊ストーム
魔法:《全属性魔法》《精霊魔法》《回復魔法》《神聖魔法》《暗黒魔法》《時空魔法》《究極魔法》《結界魔法》《召喚魔法》
スキル:(スキル)《スキル付与》《スキル創造》《スキル合体》《家事》《子供相手》《癒やし》
(レアスキル)《言語完全理解》《呪い》
(エクストラスキル)《超幸運》《メイド(極)》《呪い解除》《契約》《強制》
(スプリームスキル)《鑑定無効》《物理攻撃無効》《魔法攻撃無効》《精神攻撃無効》《状態異常無効(加護)》《聖化》《ステータス完全偽装》《光速》《絶対鑑定》《聖歌》《呪い無効》
(エンシャントスキル)《生物創造》・イカ戦士創造・イルカ魔法使い《環境適応・変化》《完全回復》《完全再生》《全強化》《記憶操作》
(ディザスタースキル)《天災対抗》《天災耐性》
(ゴッドスキル)《神界創造》《加護付与》《眷属創造》《精霊創造》《神精霊術》《魔導の極み》《戦神流武術》《補助の精神》《祝福付与》
(ロストスキル)《無詠唱》《無限詠唱》《同時詠唱》《無限魔力》《無限知力》《完全魔法把握》《魔法創造》《光速演算》《完全保存》《完全捜索》《超思考加速》《超並列思考》《感覚超強化》《分身体創造》《無効貫通》
称号:転生者
水の神アクアの加護
水中生物に好まれし者
精霊神
加護を与えし者
イカの創造者
開放者
天災に対抗する者
魔法を司る者
精霊を司る者
異なる精神を持つ者
考える者
武術を司る者
スキルを司る者
神々に好まれし者
メイド王
祝福を与えし者
分身を創る者
異花のお怒り回でした。異花は怒らせるべきではありません。