プロローグ
どうものこじです初作品なので何卒宜しくお願いします。
巨大なイカが船を沈めるなんて聞いて信じる人などいるだろうか。
ほとんどの人は信じないと思う。
だが実際にそれを見れば話は別だ。
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「いくら名前が異花だからってなんでこんなでっかいイカと遭遇しなきゃだめなのぉぉぉぉぉ」
そんなことを叫ぶ私は海鳴異花。
ただの珍しい名前を持つ普通の女子高校生・・・のはずなんだけど幼い頃からなぜか水中の生き物を引き付ける体質をもっている。
たった今そのせいで修学旅行で乗っていた船がイカの足に巻き付かれてミシミシと音を立てながら破壊されていく・・・。
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遡ること数時間前
朝ホテルで目覚めた私はテレビを見て少し驚いた。
なんでも巨大なイカが修学旅行として来ているここの海で見つかったらしい。
「そんなイカに出会いたくはないなぁ・・・。」
そう言うのは私の無二の幼馴染であり友人であり親友である森上瑠花だ。私達はとても仲がよく、いつも一緒にいたから、異花と瑠花で二人セットでイルカと呼ばれていた。
「そうだね、イカは揚げ物だけでいいよね」
「いや、イカは刺し身でしょ」
「それを言うなら・・・」
この後、イカ料理についての議論が始まった。
閑話休題
なぜホテルに居るかって?そりゃあ修学旅行だからだよ。
その日はうちの学校の修学旅行のメインイベントである遊覧船に乗って楽しむ。
そんな日に巨大なイカがいるなんて他の人は気にもとめていないようだった。
何なら、そんなイカが見てみたいとみんな言っている。
その日朝の集会でみんながイカの話題でワイワイしている。
そんな中いつもイジってくる奴―――鬼山宏大とその取り巻きが来て、イカのことでイカと異花で掛けて私をイジっていた。
「でかい異花が海に出たってさぁw」
などと言っているがいつものことだと思って流す。
私は昔からイカいじりがあったからこのことに慣れていてなんとも思わない。
そんな時、生徒会長さん―――三条鈴音が先生氏―――山田太郎にこんなことを聞いていた。
「今朝のニュースで巨大なイカがここの海で発見されたそうですが船は大丈夫なのですか?」
「この船は絶対に沈まない。最新技術を詰め合わせた最高性能の船だ。だから安心しろ。そんなイカなんかで沈むわけがないだろう」
と先生は盛大にフラグを立てていた。
そのせいか私は、なんとなく嫌な予感がしていた・・・。
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その後今に至る
船が破壊される中、
ある男子生徒は先生に
「絶対に沈まないんじゃなのかよ。どーするんだよ。」
と半狂乱になりながら先生に文句を言ってそれに対して先生は
「こんなに大きなイカなんて知らん!」
と言っていたり
ある女子生徒達は
「「「「「死ぬ前に彼氏が欲しかった・・・・・・。」」」」」
と口を揃えて言ってたり
それを聞いた男子生徒が全員で玉砕覚悟で告白して爆死していたり。
とある男子生徒はイカに突撃してそのせいでぶっ飛ばされたりしていたが、
私達は何もできないでいた。
「まだやりたいことあったな・・・。」
みたいな会話をしていた時船がイカによって持ち上げられ...そのまま破壊された。
その時に投げ出された私達やクラスの人達は真っ逆さまに海に落ちていき・・・そのまま意識を手放した。
ちなみにのこじは修学旅行にいい思い出がありません
好きなイカ料理はイカリングです