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ヤンキー君とギャルJK  作者: ゆな
7/9

波乱の予感

『いや、ありえなくはないよね・・・。確かに西山さん可愛いし。』


『でも、あんなけ結愛ちゃんのこと好きだったんだよ⁉』


「おっはよー‼今話題になっている愛でーす!」


みんなが愛さんに寄っていろんな質問をする。そんな中で…。


「嫌だな〜みんな。私が雪斗取ったって思われてる?それ違うよ、雪斗から抱きついて来たんだよ〜。」


「うっさい!デタラメばっか並べやがって!そんな嘘通用すると思ってるの⁉」


「ちょっ莉奈…。」


今はすっごく雪斗に怒ってる。ひどい、ずっと信じてたのに。大好きなのに。


「結愛!どこ行くの?」


「帰る。」



あーあ。雪斗はもう心変わりしちゃったのか〜。


『そこの君ー!今って暇?俺らと遊ばね?』


「結構です。」


断って早足で歩こうとしたのに手首掴まれて引きずられるように連れて行かれる…。怖い、けど。もういっか。そう思ってその人達についていこうとしたとき。


「結愛!」


力強く後ろに引かれて抱きしめられた。


『ちっ、連れいんのかよ。』


そう言いながら2人組の男たちはどこかへ行ってしまった。


「結愛、何してんだよ。」


怒ったような、焦ってるような、心配しているような荒っぽく問われたけど私は雪斗に対しての怒りや不安や嫉妬が混ざったなんとも言えない気持ちだったから何も言えなかった。


ギュッ


「ごめんな、ちゃんと話さなくて。不安になるよな。三宮達にキレられたよ。でも俺は結愛だけのもんだから。だから結愛も誰かのもんにならないでくれ。」


「何なの!私はキープってこと⁉愛のことも抱きしめてるくせに!抱きしめないでよ!心変わりしたなら言えばいいじゃん。」


ほんとは助けてくれてすっごく嬉しい。だけど、やっぱりひどい。


「弁解、していい?」


雪斗はスマホの画面を見せた。そこには愛さんから抱きついていた。


「すぐ、振りほどけなくてごめん。それに好きな女じゃなかったらこんなに走って探さねーよ。なについてこうとしてんだよ!」


「だって、雪斗が…。」


「あのなぁ!結愛が勘違いしてるだけだったら全然おこらねーよ。なんであいつらについてこうとしたんだよ!あのままついていって俺に同じ思いさせようってか?そんなんでお前が傷ついたりしたら俺どうしたらいいかわかんねーよ。」


怒った姿なんて見たことなかったから何も話せなかった。


「怖がらせてごめん、でも俺お前の考えの甘さにけっこーキレてるからな?」


「ごめんね。」


私が泣き止むのを待ってからある場所に連れてきてくれた。


「今日午前授業だけだろ?だから遊ばね?」


そこは初デートの時に来た遊園地、大切な思い出が沢山詰まってる。


「うん!」


めいいっぱい遊んで笑ってとっても嬉しかった。


ほんと好きだなぁ。


最後に近くの縁結びの神社にも行ったの!


明日はしっかりと弁解しないと!雪斗といつまでも一緒にいれたらな〜。

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