本の世界は自由
掲載日:2022/10/26
寒くなり暖房を入れた。
椅子に座り膝に温かい毛布を掛ける。
膝がぽかぽかと温まってきた。
手には読み始めた小説。
ペラペラとページを捲る音だけがする。
読み進めると本の世界にのめり込んでしまった。
どんな展開になるのか読む速度が早くなる。
ゆっくり読むつもりが楽しさで読み終えていた。
本の世界に浸りたく目を閉じた。
♪〜
夕方のチャイムが鳴る。
ベランダに干したままの洗濯物を思い出す。
少しひんやりしたタオル。
優しい柔軟剤の香り。
太陽のぬくもりがあるときに思い出していれば…
後悔しても太陽は沈んでしまった。
冷たい風が身体を冷やす。
寒いから家に入ろう。
部屋に入り、本棚に近づく。
読み終えた本と新しい本を交換した。
また椅子に座り膝に毛布を掛ける。
部屋の中はぽかぽかしている。
ページを捲る音が心地良い。
私の幸せな時間。
本の世界が迎えに来る。
一枚、また一枚。
物語が私を吸い込んでいく。
どんな結末もどんでん返しも好き。
いまいちだな…と言われる本も好きだ。
その物語には人々が生きて日常がある。
それだけで私はわくわくが止まらないのだ。




