成長期。
あれから二年余り、悠と翔もヨチヨチ歩きが出来る様になりました。
1年程前、大事件が起こりました。
それは、後ほど。
今、ボクは学校で教鞭を取っています。
隣には、同じく教師をしている悦子お姉ちゃんもいます。
悠と翔の面倒は、おばあちゃんとママがしてくれています。
大事な所は、牧子ママが受験勉強の傍らやってくれていますが。
ママは、子育てした事が無いのでおばあちゃんと牧子ママにいつも怒られています。
いつもならふて腐れて、どっかに逃げちゃいます。
今回は、がんばっている様です。
おばあちゃんは、結局あれから本家に帰りませんでした。
信子おばちゃんと二人切りは窮屈みたいで、ひ孫の面倒見るとずっと家にいます。
今は、ショコママが受験の為にこちらに来ています。
牧子ママと同じ大学に行きたいらしく、二人で勉強を頑張っています。
たまに、ボクも二人の勉強を見てあげます。
二人共、なかなか優秀です。
日本の最高学府の、理Ⅲを現役合格は間違い無しです。
正が、なんと今年のドラフト会議で7球団から1位指名を受けました。
年齢制限で、今年初めて甲子園出場して優勝投手になり大会本塁打記録を大幅に塗り替えました。
何故か、在京5球団からは指名されませんでした。
やっぱり、年齢がネックなのでしょうか。
指名を引き当てたのは、福岡ハードバンクです。
本人は、迷っています。
一番、遠い球団ですからね。
そして、彼は今メキシコにいます。
日本の指名を蹴って、メキシカンリーグでプレーしています。
今は規約上無理だけど、何年後かにメジャーリーグに行くとの事です。
逞しく、なりました。
直子達も、元気そうです。
美佐子は、ボクの双子の片割れだそうです。
めっさ、びっくりです。
ボクは、本来であれば直子達と同級生の筈なのですが。
あの生死を彷徨った後、手違いで今に至ります。
美佐子は、産まれてすぐ施設の人達が保護して今の両親に預けたそうです。
美佐子も直子も、この事実は知りません。
美佐子の方が早く産まれたので、お姉ちゃんです。
と言う事は、直子もお姉ちゃんになります。
これは、しばらく黙っておきましょう。
由美子おばちゃんは、自分の事務所を開きました。
占いではなく、司法事務所です。
弁護士だったんだ、知らなかった。
ボクと悦子お姉ちゃんは、施設が運営する学校で働いています。
元々、孤児院に併設された学校でした。
その内に、外の子供も通う様になり今に至ります。
そして、あの事件です。
ボクは育児の傍ら、魔力の錬成に勤しんでました。
ある日、由美子おばちゃんが変な石を持ってきました。
透明だけど、ちょっと曇っていて安っぽいガラスみたいです。
「真央、これにゴミ溜めてごらん。」
「ゴミって、可燃、不燃?」
「あはは、そうじゃなくて自分の中にある不純物を溜め込むのよ。」
「どうやって?」
「わかんないわ、やってごらん。」
いつもながら、無責任です。
この間も、魔力の出し方間違えて公園の木を真っ二つにしてしまいました。
ボクがオロオロして周りを見ると、由美子おばちゃんは消えていました。
どうなるやら心配ですが、やってみましょう。
どんどん、石が黒くなっていきます。
そして、石が粉々に砕け散ってしまいました。
ボクの身体が、伸びていき着ていた服が伸びきれなくなり裂けてしまいます。
あっという間に、由美子おばちゃんを追い越し多分170センチ位あります。
公園に、裸の女がいます。
完全に、変態です。
由美子おばちゃんを睨むと、着ていたコートを差しだします。
これでは、家に帰れません。
靴も、履けません。
ボクは、公園のトイレに隠れる事にしました。
その間に由美子おばちゃんが、スエットの上下とサンダルを持ってきてくれました。
ちょっとブカブカで寸足らずですが、しょうがありません。
家に帰ると、みんなが不思議そうな顔をします。
【どちらさんで?】
奥から、悠と翔がハイハイして来ました。
【マミー!】
ボクは、二人を抱っこします。
【エーッ!!!!】




