理想の女性。
検査結果は、明後日になるそうなので正君達を呼んで帰る事にする。
施設の人が、私達と真央のおばあちゃんと正君を送ってくれるらしい。
この人達が、牧子の所のシークレットサービスだそうだ。
私は、研究員から又課題をもらう。
うーん、頑張りますか。
牧子に、負けてられない。
悠と翔が、ボクに冷たい。
母親を殴るなんて、信じられません。
いじけてたら、悦子お姉ちゃんに遊んでもらいました。
ショコママは、赤ちゃんに夢中です。
ボクの事なんて、どうでもいいの?
今日は、田舎から皆で遊びに来てくれました。
皆、赤ちゃんを見て嬉しそうです。
ボクも無事に産まれてきてくれて、ほっとしています。
家に帰れば、信子おばちゃんと直子もいるそうです。
あの事があってから、ママと信子おばちゃんが疎遠になっていたのでよかったです。
お医者さんから、あまりよくない話がありました。
やっぱり、双子は魔物さんだそうです。
しかも、悠君はボクと同じ男の娘みたいです。
医学の進歩で、レントゲンやCTを使わなくてもわかるそうです。
悠君は、日に日にボクに似てきます。
翔君は、やっぱりあの人の面影が少しあります。
かなわないとは思いつつ、逢いたい思いが募ります。
あの人も、産まれた子供に逢いたいはず。
おばあちゃんが、こっそり教えてくれました。
あの人が、高校を中退して今年から千葉の大学に入学したそうです。
すごい、努力したんだろうな。
ボクも、子育て頑張ります。
翔、お母さんの髪の毛引っ張っらないで!
悠、お母さんの鼻の穴に指入れないで!
ショコママ、助けて!
帰ったら、牧子ママも来ていました。
ボクが牧子ママに駆け寄ると、スルーされました。
翔を抱きかかえて、います。
ショコママは、悠を抱っこしていました。
いじけて指をくわえていると、直子がボクを抱っこしてくれました。
「どうしたの、真央?今にも、泣き出しそうじゃない。」
ボクは直子のチッパイに、顔を埋めます。
何やら、いい匂いがします。
信子おばちゃんが、お昼にとすごいごちそうを作ってくれていました。
「皆さん、お腹空いたでしょう。あり合わせだけど、たくさん食べてね。」
あり合わせで、こんなにすごいんですか?
本気出したら、どんな事になるやら。
我が一族の最強魔術師は、信子おばちゃんで決まりです。
ボクは一度だけ、直子のお父さんにSOSを出した事があります。
でも、その時は正直伯父ちゃんは不在でした。
代わりに信子おばちゃんが電話に出たけど、何でもないと電話を切りました。
その後すぐに、正直伯父ちゃんとあいつが死にました。
ボクの、せいです。
ボクが、余計な電話を掛けたばっかりに。
それ以前もそれ以後も、ボクはわがままを言うのは辞める事にしました。
ボクが笑っていれば、周りは安心します。
学校で苛められても、学校帰りに大人に暴力を振るわれても我慢しました。
ボクが泣いたら、皆悲しむから。
でも、悠と翔には思いっきりわがままに育ってほしい。
子育ては自信無いけど、皆がいる。
おいしい、このチューリップ。
骨付きの方が、味わい深い。
悠と翔が、信子おばちゃんの作った色んな寒天を食べている。
ボクも、信子おばちゃんみたいな完璧な女性になりたい。
信子おばちゃんが、抱っこしてくれた。
珍しい。
「真央、したい様に生きなさい。」
何故だか、眼から水が流れ出す。
「うん。」
慌ただしかった日々もあっという間に過ぎ、皆帰って行った。
何故だか、ばあちゃんだけ残して。
「ばあちゃん、ずっと居てくれるの?」
「母さん、信子が心配してるわよ。」
「じゃあ、お前が帰りな保世。」
「全く、姉さん少しは育児手伝ってよ。本当に、義姉さん所に送りつけるわよ。」
「私、コーシー行ってくるわ。」
「真央、明日ディズニーランド行こうか?悦子、子供の事頼めるかい?」
「明日は牧子ちゃんも来るから、大丈夫よ。母さん、ディズニー行ける?」
「バカに、するで無いよ。この子も、しばらく何処にも行けないだろう。私がいる内に、連れて行くよ。」
「やった~、おばあちゃんありがとう。」
「母さん、昔から真央を連れ出すの好きね。」
「この子は、わがままも言わない。私の事を大事にしてくれるから。」
「不思議な子だね、真央は。」
次の日、電車に乗ってディズニーランドに行く。
「ばあちゃん、乗り換えは黄色い電車じゃないよ。」
「いいんだよ、千葉に行くんだから。」
確かに、東京ディズニーランドは千葉にある。




