表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あいつが盗られた。  作者: 森のアカゲラ
84/91

お嫁さんは、お兄ちゃん。

 正と真央は、テレビゲームをしながらじゃれ合っていた。


 「正、急に大きくなったね。」


 「急じゃないよ、真央が小っさいままだからだよ。」


 正が、真央の頭をポンポンする。


 「もう、ボクはお兄ちゃんだったのに!」


 「だけど、お嫁さんだからな真央。」


 なして、モジモジ赤くなる。


 「仲いいわね、二人。」


 「昔から正の事、かわいがってたからね。」


 「今じゃ、逆よね。」


 「ねぇ、信子。コブ付きでも、いいの?」


 「かまわないよ、真央の子供だもの。」


 「それに、正と真央に子供が産まれたら家も安泰だし。ところで、悦子。」


 「はいっ、義姉さん。」


 「あんたは、いつまで遊んでいる気だい。いいかげんにしないと、いかず後家になるわよ。」


 「ほら、幼女達の面倒をみないといけないし。」


 「保世、あんたがそんなんだから悦子が迷惑してるんだよ。わかっているのかい!」


 「はい、ごめんなさい。悦子、早くいい人見つけなさい。」


 「わっ、裏切り者!」


 「悦子!」


 「はい、がんばります!」


 「真央、つらくなったらいつでも家に来なさい。直子も正も、家を出るからね。おばちゃん、おばあちゃんと二人っきりなのよ。」


 「うん、お願いします。」


 「直子も、いなくなるの。」


 「友達と、二人暮らしさせる事にしたのよ。家からだと、部活動に支障来すからね。保世、あんたの家使わせてもらうよ。」


 「そうなんだ、私もよかったわ。誰かに住んでもらわないと、傷むからね。」


 「真央、トーマスのバイク満也君にあげるわよ。」

 

 「うん、元々じいちゃんが買ったのだから。」


 「じゃあ、帰るわね。正、行くわよ。」


 「えっ、泊まって行けばいいじゃない。」


 「正の飛び級試験と、高校の推薦の面接があるのよ。上手く行けば、来月からこっちで寮生活になるからよろしくね。」


 「正、頭いいのね。」


 「一応、全国模試はいつも5位以内です。でも、ボクは一刻も早くプロ野球に行って真央を楽にさせたいです。」


 だから、なして真っ赤なの真央。


 「すごいわ、さすが信子の息子。信子、羽田まで送るわ。時間あるなら、途中でご飯でも食べましょ。」


 「あら、助かるわ。おいしいお店、お願いね。」


 「悦子、車用意して。真央、着替えなさい。メロンパンナちゃんは、恥ずかしいわよ。」


 「ほーい。」


 ご飯は、行きつけの桃太郎寿司に行く事になった。


 一皿づつ頼むのだが、非常にお安い。


 通常の半額程度で、食べられる。


 最近、回転寿司なる物が流行り出した。


 しかし、ネタの品質が悪い。


 この桃太郎寿司は、ネタも良く新鮮だ。


 かんぴょう巻ばかり食べる真央に、正が甘エビをあげていた。


 真央は、好き嫌いが多く食べず嫌いな物も多い。


 真央が、満面の笑みで正にお礼をする。


 いい夫婦に、なりそうだ。


 信子、大トロにウニにアワビって高いのばかりね。


 さすが、お金持ちの奥様。


 悦子、カッパ巻きや納豆巻きばかり食べないの。


 家が、貧乏みたいじゃない。


 えっ、貧乏なの?


 真央の稼ぎしか無いから、私の印税あるでしょ。


 所得税で、消えましたって。


 すいません、働きます。


 真央の稼ぎって、結構あるでしょ?


 私のじゃない、真央の為に貯金していると。


 何気に、悦子もしっかりしてるわね。


 真央、正のハートがっちり捕まえなさい。


 信子達を見送った後、出版社に顔を出した。


 悦子の書いた小説が、新人賞を取ったらしい。


 いつの間に!


 編集から、血は争えませんなって。


 先生もそろそろって言われたから、引き受けたわよ。


 真央は、悦子に手作りのメダルをかけてあげていた。


 知らなかったのは、私だけかーい。


 悦子が、一生大事にするって。


 私には、くれた事無いのに。


 真央が、ママにもって。


 ズルいわよ、私大声を上げて泣いてしまったわ。


 「姉さん、恥ずかしいから車に行こ。」


 「うん、グジュグジュ、エ~ン!」


 「ママ、孫の為にも頑張ってね。」


 はっ、私ってばおばあちゃんになるんじゃない。


 又、大声を上げて泣き始めてしまった。


 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ