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あいつが盗られた。  作者: 森のアカゲラ
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由美子先生、牧子先生。

 「ただいまー、由美子先生も一緒だよ。」


 「お帰りなさい、すぐご飯にするから座っててね。」


 「由美子、真央はどう?」


 「魔力が少ないって言っても、元が元だから。ある程度なら、弾くのはたやすいわよ。」


 「真央、ちゃんと由美子の言う事聞いて頑張るのよ。座学は、牧子ちゃんが教えてくれるからね。」


 「よろしく、お願いします。」


 「んー、かわいいわね。」


 由美子に抱っこされて、ベロベロされる真央。


 「牧子ちゃん、皿取って。」


 「こっちが、真央のお子様カレーですか?」


 「そう、カレーなのかどうか微妙だけど。」


 【いただきまーす!】


 「保世、なんで自分で教えないの?」


 「ムリよ、私とこの子じゃ魔力の質が正反対だもの。」


 「親子なのに、極端ね。牧子ちゃんは、わかる?」


 「うーん、コーヒーとミルクみたいな。」


 「保世のコーヒーはなんとなく、言い得てかな。真央のは、ココアね。混ぜたら、美味しくないでしょ。」


 「保世は防御特化だから、コーヒーでいいんだけど。真央ちゃんは、攻撃特化だから防御もそこそこしないといけない。甘いだけじゃ、駄目なのよ。」

 

 「真央ちゃん、思い当たる節があるでしょ?」

 

 「うん、剣道をやっている時攻撃は最大の防御と思ってた。相手の攻撃なんて、させなければいいと思ってた。」


 「あなたの魔力じゃ、あながち間違いでは無いけど。今は、子供の為にも防御魔法覚えなきゃね。」


 「わかりました、由美子先生、牧子ママよろしくお願いします。」


 「悦子ちゃん、私に料理教えてくんない。」


 「えっ、私がですか?」


 「しばらく泊まり込むから、いい機会なのよね。両親がお店やっているから、なかなか覚えるチャンスが無くて。」


 「私も、教えてください。真央の好きな物、覚えたいです。」


 「ボクも!」


 【お前は、すな!】


 「なじて、ボクも頑張るのに。」


 【絶対、頑張るな!】


 「皆、ひどいよ。」


 「長生きさせて、真央。」


 「ママ…。」


 夕方から、私は真央に座学で魔力操作を教えている。


 勉強はすらすら何でも出来るのに、これはちょっと苦手みたい。


 「牧子ママ、わかんないよ。飽きたから、おっぱいちょうだいよぅ。」


 「じゃあ、ここまで理解できたらね。」


 「えーっ、ちょうだいたらちょうだいよぅ!」


 「ダメよ、出来るまであげないわよ。」


 「グジュグジュ、がんばりゅよ。」


 「真央、一旦お風呂入ろうか?お外で訓練したから、汗が気持ち悪いでしょ?」


 下に降りると大人達が、ビールでご機嫌になってた。


 絡まれない様に、そっとお風呂に行く。


 温め直している間に、頭と体を洗う。


 真央が、シャンプーハットをかぶる。


 一人で、洗えるらしい。


 賢くなったものだ。


 私の体をじーっと、見てくる。


 「背中も、洗えるの。えらいわね。」


 「牧子ママの体、綺麗。透明な位、色白いし。ボッキュボンで、いい体してる。」


 「何よ、褒めても何も出ないわよ。」


 「危ないから、ゆっくり湯船に入りなさい。」


 「ふぅ、気持ちいい。」


 「湯加減は、どう?」


 「ブクッ、ブブッ!」


 湯船に、真央が沈んでいく。


 慌てて、抱きかかえるとむせて息を吸い込む。


 「大丈夫?小っちゃいんだから、こんな所で寝たら駄目よ。」


 「ケホッ、ケホッ!ア~、死ぬかと思った。」


 私が抱いたままにしていると、おっぱいに吸いついて来た。


 「もう、上がったら髪乾かして寝ましょ。」


 「くピー、ククッ。」


 もう、寝てる。


 そのまま湯船にもう一度入って、温まる。


 この子が、母親だなんて。


 そしたら、私ってばおばあちゃんなの?


 イヤイヤ、無い無い。


 私の初めての相手だし、色々複雑よねぇ。


 さぁ、上がろう。


 とりあえず、身体だけ拭いて。


 真っ裸で、失礼しまーす!


 二人のお揃いのモコモコに着替えて、髪の毛乾かして。


 おやすみなさい、私の真央。


 「うーん、牧子ママダイチュキ…。」


 ふふふ、ゆっくり寝んねしなさい。

 

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