性転換手術。2
「真央、疲れてない?ジュースはダメだけど、お茶飲みましょ。」
「ありがとう、ママ。手術って、何するの?」
「真央の場合は、元々女の子だから難しい事は無いわ。簡単な形成手術で、済むわ。問題は、胎児の方ね。魔力量にもよるけど、恐らく子宮に何らかの措置をしないと赤ちゃん産めないわ。」
「それで、じーじ呼んだの?」
「ええ、ここなら機材も整っているし。事情も、漏れないからね。お腹は、まだ空いてないでしょうけど今のうちに祥子ちゃんから母乳もらっておきなさい。」
「おいで、真央。」
「チュッパ、チュッパ、チュウチュウ、ゴックン、ゲフーッ!オイチイ。」
「真央、祥子ちゃんと牧子ちゃんのミルクどっちが美味しいの?」
「どっちも。牧子ママのは、甘くて爽やか。ショコママのは、まろやかで深いの。」
「ちなみに、私のは?」
「あんまりかな、タバコ臭いし苦い。」
「この子ってば、こうしてあげる!」
真央ママが、思いっきり真央のほっぺを抓ね上げる。
「痛ッた、ごめんなさいママ。」
微笑ましい光景、これこそ親子なのだろう。
お父さんが、白衣を来た女性を連れて戻って来た。
「保世ちゃん、予定通り明日する事になったよ。真央、病室に行って点滴しようか。」
「ふぇっ、点滴イヤー!怖い、ショコママ助けて!ボク、殺される!」
「大丈夫よ、真央。ほら、アンパンマンがやってくれるから安心ね。」
いつもの、アンパンマン注射器だ。
お父さん、用意周到だな。
泣き喚く真央を、保世がベッドに寝かせる。
「ママ、ショコママそばにいてね。」
「じゃあ、チクッとするからな。ほれ、真央終わったよ。」
鼻水を拭ってあげると、真央が泣きやんだ。
「はい、頑張ったわね。これ、舐めてなさい。」
真央ママが、チュッパチャプスを取り出した。
「真央、二時間だけガマンしなさい。祥子、終わったらホテルに戻るぞ。」
「教授、ありがとうございました。」
点滴が終わったので、お父さんと私はホテルへ行く。
真央ママが、付き添ってくれるらしい。
タバコから戻った真央ママが、お父さんと話をしていた。
真央は、すやすや眠っている。
「じゃあ行くか、祥子。」
タクシーで、駅前のビジネスホテルに着く。
ツインルームに荷物を置いて、外食をする事にした。
久しぶりに、親子二人っきりだなぁ。
駅近くの居酒屋さんで、食事をする。
「お父さん、生でいいの?私は、ウーロン茶かな。」
つまめる物も、適当に頼んだ。
「祥子、すっかり大人になったな。」
「そんな事、無いわよ。でも、私まで聖者とは思わなかったわ。兄さんや、祥太もそうなの?」
「いや、祥子お前だけだ。いずれ、わかると思って言わなかったがな。聖者は、希少な存在だ。あまり、他所に知られぬ様にしなさい。」
「聖者って言われても、ピンと来ないんだけどなぁ。」
「簡単に言えば、不治の病を治したり。後は、触るだけで簡単なケガを治療できる。少しばかり、反則な能力を使える。人に寄るが、祥子は癒しの力も持っておるぞ。」
「何、その気持ち悪い能力。私、普通がいいわ。」
「それはそれで、大変だけどな。お母さんに、よく相談しなさい。私が、普通でいられる存在だから。」
お母さんは、普通の人だ。
なのに、あんなに強い。
私が、目標とするべきいいお手本だ。
帰ったら、弟子入りを志願してみよう。
「直子、いつまでメソメソしているの。」
「だって、せっかく真央とイチャイチャできたのに!」
イチャイチャって、…。
「直子、正がいるじゃない。それに、正は真央に会えないんだよ。」
「うーん、あいつ真央にご執心だからね。ばあちゃんも、お母さんも、正も、真央ばっかり。」
お前もだろ、直子。
「ご飯、食べに行きましょ。牧子ちゃん、何が食べたい?」
「私、お好み焼きが食べたいです。確か、府中街道沿いにあったはず。」
「牧子先輩、お好み焼きって何?」
「うーん、小麦粉にキャベツを入れて焼いたやつかな。」
「じゃあ、そこにしましょう。」




