うな丼、食べたい。
悦子さんが、牧子ちゃんを連れて先に帰っていた。
【ただいま!】
「お帰り、お邪魔しますね。」
「お帰り、姉さんは?」
「由美子さんのところ、コーヒー飲んでくるって。」
「直子、今日は真央と一緒に下の和室使って。祥子ちゃん、牧子ちゃんから色々教えてもらってね。牧子ちゃん、荷物は上でしまっておいて。祥子ちゃん、お願いね。」
【はい、わかりました。】
「ボクも、行く。」
「ダメよ、あんたはここにいなさい。私と一緒じゃ、嫌なの?」
「嫌じゃないけど、直子いびきうるさいもん。」
「なっ、あんただって起きたらいつもマッパじゃない。」
「はいはい、晩ごはん外だからお風呂先に入りなさい。」
「やった、真央ほら行くわよ。」
「えっ、ボク一人で入れるよ。ア~、助けて!」
直子に抱えられて、連れて行かれた。
「ンキャ、グフフ!ヤメレ、ア~!」
直子におっぱいを揉まれ、暴れる真央。
「私より、大きい。何なの、あんた男でしょ?」
「子供出来てから、さらに大きくなったの。ゴメンね、直子。」
「謝るな、余計惨めになる。ちょっと、吸わせて。」
「ア~、ラメ!ウン、ァア!」
「チュッパ、ゴクッ、ゴクッ、プハァ~。」
「直子、寂しかったね。ゴメンね、ボクのせいだよね。謝っても、伯父さん帰ってこない。ボクが、替わりにいなくなればよかったのに。」
「最初は、恨んだよ。知ってる?お父さんは、最初から死ぬ気だったんだよ。バカッ、だよね。私たちより、あんたの方が大事なんて。ウッ、エッ、ウッ、ワ~ン!」
あの人は、お金目当てで直子ん家に近づいた。
ホストとして稼げなくなったあの人は、信子おばちゃんから印鑑を言葉巧みにせしめて多額の裏手形を用意する。
元々転生勇者は、独善的でこの世では犯罪に走りがちだ。
真っ当に生きている者など、まずいない。
まして、男ばかりなのだから暴力的である。
そんなボクも、勇者である。
ボクが死んでも、このお腹の子だけは産まれて欲しい。
伯父さんは、直子達に類が及ぶのを恐れたのだ。
今のボクの力があったら、あの人を殺せたのに。
「ゴメン、直子…。」
お風呂から上がると、それぞれに捕まった。
「直子は、ショコママに。ボクは、牧子ママに。」
【ふぃ~!】
髪を乾かしてもらって、お着替え。
「直子、はいカルピス。」
「ありがとう、真央。」
「牧子、私たちもお風呂入りましょ。」
「悦子さん、先にいただきますね。」
「はーい、お湯温かったら言ってね。」
「あっ、ママだ。お帰り、あっ由美子お姉ちゃんもこんにちは。」
「はい、真央ちゃんお土産。」
「わーい、人生ゲームだ。ファミコンで、やれるんだ。直子、やろう!」
「私、ワンコンね!」
「どこに行くか決めた、姉さん?」
「国分寺の、ウナギ屋さんに予約入れといたわ。」
「子供達、大丈夫かなぁ。直子に真央、ウナギ食べれるの?」
「直子、お金貸して。もう。スカンピなの。」
「あっ、食べれるよ。真央は?」
「特上なら、大丈夫だよ。」
「じゃあ、真央だけタレご飯ね。」
「ウゾ、並でも食べれます。並が、食べたいです。お願いジマズ!」




