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あいつが盗られた。  作者: 森のアカゲラ
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目覚め。8

 朝起きると、ちょっと熱ぽっかた。

 シャワーですっきりしようと思い、パジャマを脱ぐ。

 あっ、そう言えばと思いアソコからザブトンを外す。

 何?何、何?

 出血、してる。

 どこか、切れた。

 痛みは、ない。

 ちょっと、酸っぱい臭いがする。

 何、何なん?

 とりあえず、洗い流してザブトンを張り直す。

 ちょっと、様子を見よう。

 彼、我慢してくれるかなぁ?

 昨日行かなかったし、どうしよう?

 「おはよう、真央。朝からシャワーなんて、どうしたの?あらら、めかし込んで。柏木君のところ?」

 朝はさほどでは無かったが量が心配なので、下はスカートにした。

 「うん、今日フロッピー送る日だからちょっと取りに行って来る。」

 トーマスの中に、あるけど。

 「そうかい、お昼までに帰って来なさい。」

 「何で?」

 後ろから、悦子お姉ちゃんに拘束された。

 「ママ、何するの!」

 そのままパンツを降ろされて、裏返された。

 「真央、来たんだね。何で、言わないの?」

 「だって…。」

 「早めに帰っておいで、奈良先生のところに行くから。」

 「うん…。電話して、来週にしてもらう。」

 希人に電話して、生理が来たから病院に行くと伝える。

 ピンと来てなかったけど、わかったって。

 落ち着いたら、連絡する様にって。


 タントで病院に着くと、ショコママは居なかった。

 ちゃんと、部活に行ったみたい。

 ちょっと、ほっとした。

 相変わらず、婦人科の診察台は恥ずかしい。

 しばらく待っていると、先生に呼ばれた。

 ママと、一緒に入る。

 「真央、おめでとうなのかな?」

 「何か、ありました先生?」 

 「保世ちゃん、真央は誰か男の人と付き合っているのかな?」

 「はい、ごめんなさいね。」

 「いや、謝る事ではないよ。真央は、その人と性行為をしてるね?」

 「ふぇっ、はい…。」

 「避妊は、してないか?」

 「はい…。」

 「先生、どう言う事ですか?」

 「初期だから確定では無いが、妊娠してる可能性が高いな。」

 「でも、真央には生理が?」

 「妊娠初期なら、あり得る。それにしても、この小さな身体で出産となると。」

 「先生、性適合手術は?」

 「お腹に子供が居る間は、無理だ。」

 えーっ、誰が妊娠したって!

 ボク、まさかだよね。

 「あっ、真央!」

 「気を、失った様だ。とりあえず、家に運ぼう。」

 

 ここは、どこ?

 私は、誰?

 あっ、クマさん。

 元気に、してた?

 ショコママが、泣いている。

 あっ、ボク奈良医院に来たんだ。

 それから…。

 「起きた、真央?」

 

 どうしたものか?

 私は、今柏木家にいる。

 真央と姉さんは、まだ祥子ちゃん家にいる。

 「希人、黙ってないで何か言いなさい。」

 柏木君家も、寝耳に水だろう。

 私だって、そうだ。

 学校は夏休み中だから、報告するのにもまだ余裕がある。

 まぁ、真央は男子校生だ。

 ちゃんと、整理しないと。

 私が、整理出来ていない。

 皆さん、いきなり土下座されても。

 

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