帰宅。2
お土産を買い求めて、その辺を歩く。
樺細工のお店が、あった。
格式高そうなお店だけど、かわいい小物もたくさん取り扱っている。
店に入り、櫛や装飾品を見て回る。
真央が、青みがかったブローチを持ってきた。
トパーズ、らしい。
「ほしいの?」
首を横に振る。
「ママに。」
うわー、泣きそう。
ダメじゃない、こんなとこで。
真央の手にもう一つ、緑のブローチ。
お揃い?
「買っても、いい?」
レジに、向かう真央。
帰ってきて私に、袋を一つ差し出す。
ゴメン、泣かせて。
「ママ、泣き虫だね。」
「真央が、言う事?」
「ママん家とボクん家にも、何か買って帰ろう。」
「そうね、これなんかどうかしら?」
桜の樹皮で出来た、お茶っ葉入れ。
「うちコーヒーしか飲まないけど、豆入れに良さそう。」
早速、二つ購入する。
「真央、私が払うわ。」
「いいよ、給料が入ったからホクホクだもん。」
「給料?真央、働いてるの。」
「うん、正確に言うと顧問料かな。」
「剣道部の?」
「違うよ、あれはボランティアだから。ママにも、内緒。そのうち、教えるよ。」
相当、もらっているらしい。
危ない事は、しないでね。
さっ、帰りましょう。
「出発進行!」
『ポッポー!』
お家に帰ると、一足先に真央ママと悦子さんが来てた。
【ただいま!】
「お帰り、元気だった真央。」
「うん!」
「祥子ちゃん、お帰りなさい。」
「ごめんなさい、遅くなりました。」
「こちらこそ、色々ありがとう。」
「じ~じ、ば~ば、はい。」
「ありゃ、キレイな小物入れ。二人別々に、くれるのかい?」
「真央、ありがとうな。」
「真央、じ~じば~ばじゃないでしょ!」
「いいのよ、かわいい孫だもの。やっちゃんとえっちゃんも、娘になりなさい。」
「いいの、郁恵さん。」
「いいわよ、ねぇじ~じ。」
「ああ、大歓迎だ!」
「ダメよ、ダメダメ!」
「どうしたの祥子、慌てて。」
はっ、何言ってんだろうあたし。
「そうね、祥子ちゃんをお嫁さんにもらえなくなっちゃうもんね。」
「ショコママ、リンゴさん。」
「真央、言わないで。」
「ショコママ、あれ。」
「はい、保世さん。はい、母さん。」
「あら、品のある筒ね。祥子ちゃん、センスあるわね。」
「祥子、ありがとうよ。」
「じ~じ、抱っこして。」
「真央、真央~!」
「じ~じ、泣かないの。真央、ば~ばにも抱っこさして。」
「ば~ば、ば~ば。」
「真央、そろそろ帰るよ。」
「うん、ショコママも。チュー、して。」
「祥子ちゃん、してあげて。」
「又、来るね。バイバーイ!」
「お世話に、なりました。」
「出発進行!」
『ポッポー!』
「ウェッ、ウッ、ウー!真央!」
行っちゃった!
「祥子、もらったメロン食べるよ。」
わっ、高そうなメロン
。
父さん、それってドンペリ。
真央ママ、奮発したわね。
あーあ、家が静かだ。




