帰宅。
私は真央を寝かしつけて、両親とお茶を飲む。
「お父さん、真央の病気はどうなの?」
「身びいきでは無いが、うちにいたせいで落ち着いている。祥子、苦労したな。」
「良かった、でも治る見込みも無いんでしょ?」
「何、死病と言う訳でも無い。時が、解決するさ。」
「祥子、真央をモノにしたね。」
「母さん、言い方。知ってたの?」
「あからさまだよ、あんた。真央は、どう思ってるんだか?」
「真央は、変わらないよ。私より、大人だもの。」
「まあ、お前が幸せなら父さんは構わん。真央は、難しい子だからな。孫でも子でも、大切なのは変わらんよ。」
「祥太も、強力なライバルを持ったわね。」
「母さん、どうしても真央が欲しいのね。」
「明日、帰すんだろう。祥子、いいのか?」
「しょうがないわ、向こうのお家にいつでも泊まりに来なさいって言われたからたまに行ってもいい?」
「ああ、いいさね。あまり、迷惑にならない様にね。」
どうせ、こっちにある物は置いとく事にするから片付けもいらない。
明日は、真央と一日ゆっくりしよう。
部屋に戻ると、真央がしくしく泣いていた。
「ママ~!」
抱っこしながら、背中をさする。
「どうしたの、怖かったの?」
「ママがいないから、ア~ン、ウア~ン!」
真央を抱え直して、授乳をさせる。
「イヤッ!」
真央が立ち上がり、口づけをしてきた。
フエッ、気持ちいい。
何、何で?
真央が、笑う。
「ママ、ボク大きくなりたい。」
「大丈夫よ、ママは待っているから。」
「うん。」
そのまま、おっぱいを飲み始めた。
それでは、大きくならないわ。
「真央、明日遠出しない?」
うんっ、寝たんかい!
私も、寝ようと。
朝、まだ体が重い。
あんたかい!
小っちゃい子は、本当に朝から元気だ。
だから、ママのおっぱい飲んでも大きくならないって。
「おはよう、ママ。」
「おはよう、真央。今、何時?」
「もう、5時だよ。」
まだ、5時。
「うーん、ご飯食べて出かけようか?」
「うん、ママ。今日も、かわいいね。」
何、何なん?
もぅ、照れちゃう!
真央、ジト目で見ないで。
パンを焼いて、ミルクを温める。
真央と一緒に、着替えをする。
真央、今日はスカート履くの?
「もう、履かないって決めたから。」
ムリよ、真央。
私たち親子を舐めたら、あかんぜよ。
「どこ、行く?」
「田沢湖、ちょっと遠いけどいい?」
「うん、行こ。」
「出発進行!」
『ポッポー!』
忘れないわね。
朝の気持ちいい風を受けながら、田沢湖に着いた。
「綺麗ね、水も澄んでるし。」
真央、ミニスカート捲れてウサギパンツ丸見えよ。
何、見てるの?
キャーッ、私もスカート捲れて紐パン丸見えじゃないの!
何か、期待しているわけじゃないからね。
何で、こんなに風強いのよ。
トーマスで、湖を一周する。
観光客の皆さん、手を振らないで。
真央も危ないから、手を振らないの。
少し休んで、角館に行く事にした。
トーマスを置いて、武家屋敷を歩く。
外国の人に、話しかけられた。
ピクチャーって言ってるから、写真かなぁ。
真央が、しゃべり出した。
「真央、何て?」
「ボクたちの写真、撮りたいって。いい?」
「うん、いいけど。」
外国人さん、チョコをくれてお礼をしてくれた。
「真央、話せるのね。」
「うん、日常会話ならどこでも困らないよ。」
「どこでも?」
「うん、異世界でも。」
はいはーい、そういえばあなたオタクさん達と仲良かったわね。
「真央、ちょっと早いけどお腹空かない?」
「うん、あそこのお店予約してあるよ。」
何ですと、エスコート完璧じゃないの。
「何、食べれるの?」
「比内地鶏の親子丼と、稲庭うどん。」
まあ、お上りさん!
でも、食べた事がない。
「美味しそう、早く行こ。」
「うん。予約してた、須藤です。」
「いらっしゃいませ、こちらへどうぞ。」
高そう、大丈夫?
「ママ、もう会計済んでるからゆっくり食べてね。」
愛してるわ、真央。




