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あいつが盗られた。  作者: 森のアカゲラ
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練習試合。7

 「おはよう、直子。」

 「ケガしたって、本当?心配したんだからね。」

 泣きながら、真央を抱きしめる。

 デレ、わぁ見事なツンデレ!

 真央の、従姉妹ちゃんか。

 あまり、似てない。

 クールな感じの、美少女だ。

 「もう、大丈夫だよ。心配かけて、ゴメンね。」

 「ウワーン、ウワッ、エーン!」

 「直子、みんな見てるぞ。」

 「あっ、健。直子をお願いね。」

 「あぁ、お前本当に大丈夫か?」

 「うん、もうどこも痛くない。」

 この子が、健一君か。

 「そうか、ムリするなよ。」

 「うん、わかった。」


 男子と女子それぞれ、トーナメントで団体戦をするらしい。

 男子は、ウチが一チーム、将軍野は三チーム、森中は四チーム出すとの事。

 女子は、森中が一チーム少ない。

 なので、七チームで行う。

 男子は、木元先生が審判。

 女子は、真央がするんだって。

 将軍野の部長先生は、悦子さんと一緒で剣道の経験が無いらしい。

 一応、進行はしてくれるみたいだ。

 男子の初戦は、ウチと森中のDチームだ。

 女子は、森中のBチームと将軍野のBチーム。

 ちなみに、ウチは初戦シードだ。

 トーナメントも二回戦に進み、次は決勝だ。

 女子は、ウチと将軍野のBチームもう一つが将軍野のAチームと森中のAチーム。

 奇しくも、男子も同じ組み合わせだ。

 決勝。

 女子は、将軍野のBチームとAチームの同校対決。

 男子も、同じ。

 ウチの高校は、中学生に負けた。

 決勝は、真央が主審で木元先生が副審との事。

 将軍野から、要望があったらしい。

 真央先生に、見てもらいたいと。

 真央、慕われてるね。

 休憩の間、木元先生がウチのところに来た。

 真央は、出ないのかと。

 顧問は、真央なので本人が決めると。

 先生は、真央の事を全く覚えていないらしい。

 まっ、少ししか在籍していなかった部員なんて覚えていないだろう。

 真央が、夏休みから入部した事を告げると不思議そうにしていた。

 真央の実力を知らないと、そんなものだ。

 結局、優勝は両方共にAチームだった。

 木元先生の提案で、個人戦に移行になった。

 真央に、出場してくれないかと。

 真央は、承諾した様だ。

 まず、優勝した将軍野から対戦相手を募る。

 みんな、ムリです。

 恐れ多いですと、誰も手を挙げない。

 森中は、迷ってる。

 「健、やろう!」

 真央が、親友と言ってた健一君を指名した。

 健一君は、森中のエースだ。

 ただ一人、将軍野のAチームに黒星を付けた。

 「真央、手加減しないぞ。ケガ、すんなよ。」

 「うん、がんばる!」

 どっちが先輩だか、わからない。

 試合が、始まった。

 いきなり、真央が動いた。

 健一君は、かわすだけで精いっぱいだ。

 そのままの勢いで、一本取った。

 速い、全然見えない。

 健一君も、よくかわした方だ。

 何なの、殺し合いなの?

 健一君が、気合いを入れる。

 真央が、怖いんだ。

 将軍野の子達が、誰もやりたがらない訳だ。

 木元先生、楽しそう。

 さぁ、仕切り直しだ。

 あっ、終わった。

 レベルが、違うんだ。

 体格は逆だけど、大人と子供の戦いだ。

 木元先生が、休憩にすると言い出した。

 将軍野の子達が、真央のところに集まる。

 「真央、相変わらずだな。」

 「真央ちゃん、高校は楽しい。」

 「あいっ、あい!」

 「真央、高い、高~い。」 

 「わ~い!」

 真央が、後輩におもちゃにされていた。

 真央が、ふらふらになりながら戻って来た。

 時間は早いが、昼ご飯にするらしい。

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