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あいつが盗られた。  作者: 森のアカゲラ
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練習試合。3

 私が宿題を始め出すと、真央は戸棚からお菓子を持ってくる。

 「ハムッ、ハムッ。」

 「ショコママも、食べる?」

 「ううん、大丈夫よ。真央も、宿題あったの?」

 「何で?」

 「だって、大学院出てるんでしょ?意味、ないじゃん。」

 真央が二階に上がって、何かを持ってきた。

 「んとね、これがウサギさんで。後ね、メロンパンナちゃんの巾着袋。

 「宿題って、これ?粘土細工と裁縫。」

 小学生か!

 「うん、袋はババに手伝ってもらった。ウサギさん、かわいいでしょ?」

 ウサギさんっていうより、ネズミさんね。

 千葉に、いそうよ。

 「それって、学校の?」

 「ううん、託児所の。学校は、宿題無いよ。ボク、子供だもん。」

 「はぁ、真央冷たいの飲もうか。」

 「うん、ボク持ってくる。」

 二人で、麦茶を飲みながらお菓子を食べる。

 「真央、勉強は何が得意?」

 「うーん、勉強嫌い!」

 またまた、何を仰います。

 「真央、手伝って。」

 「えー、ボク今からクマさんとお話するの。」

 「冷たいのね、ママとクマさんどっちが好き?」

 「ママ!」

 「手伝ってくれたら、寝る時ずっとおっぱいあげるわよ。」

 「本当?」

 「じゃあ、するわよ。」

 あっという間に、終わった。

 実習系は残ってるけど、ここまでとは。 

 この子、すごい。

 頭がいいとかの、次元じゃない。

 最早、超能力だわ。

 「終わったの?」

 「うん、終わったわ。お風呂、入ろうか?」

 着替えを用意して、お風呂を沸かす。

 真央が、クマさんに謝っている。

 「ママ、今日クマさんも一緒にオネンネしてもいい?」

 「いいわよ、はい脱ぎ脱ぎしましょう。」

 もう痣も無いし、腫れも無いわね。

 お父さんに、練習してもいいか聞いてみよ。

 今日は、お母さんがお兄ちゃんのところに行ってるから私が料理当番だ。

 ミートソーススパゲッティとシーザーサラダに、しました。

 ゴメンね、手抜きで。

 「ママ、おいちい!」

 気を遣わなくていいのよ、真央。

 お口、拭き拭きしましょう。

 「お父さん、真央の練習始めても大丈夫かしら?」

 「真央、痛い所は無いかい?」

 「うん、無いよ。」

 「子供だから、治りも早いな。無理しなければ、大丈夫だな。」

 「真央、明日から防具つけてもいいって。」

 「はーい、ちょっとづつがんばるね。」

 「お母さん、いつ帰って来るの?」

 「明日中には、来るんじゃないか。土曜日の花火は、祥樹のところも家族で帰って来るし。」

 「お兄ちゃんのところ、花火に来るの?」

 「あぁ、その為に二人共忙しいんだと。だから母さんが、祥太の面倒を見に行ったんだ。」

 「ママ、誰か来るの?ボク、邪魔?」

 「真央、ヨシキが家族連れて来るんだ。自慢の真央が、邪魔な訳無いだろう。ジジの事、嫌か?」

 又、センチメンタルになった。

 「真央、お兄ちゃんの息子祥太って言うの。仲良くして、あげてね。」

 「うん、仲良くする。」

皿を片づけた真央が、クマさんを持って来て遊んでいる。

 「お父さん、祥太…。」

 「そうだな、真央を見かけて以来ご執心だからな。いっそ、許嫁にするか。」

 「お父さん!」

 「悪い悪い、あくまで可能性だよ。そしたら、真央も本当の孫な訳だから。」

 そこ、ちゃうんちゃう?

 真央が、お嫁に行っちゃう。

 祥子、あんたもちゃうで!

 誰?

 向こうは、5才の男の子かたやこちらは16才の男の子。

 年齢差ですか?

 違~う!

 

 

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