表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あいつが盗られた。  作者: 森のアカゲラ
29/91

夏休み。11

 ここのママさんも、年齢不詳だ。

 小っちゃくて、凄くかわいい。

 世の中のロリコンさんは、涎を垂らして喜ぶだろう。

 マスターは、わかりやすい。

 アフロヘアーに口ひげ、更にギョロッとした目。

 まるで、深海魚だ。

 正に、美少女と珍獣。

 そして、コーンクリームスープが来た。

 今まで食べたスープの中でも、段違いでおいしい。

 おかわり、したい。

 真央、くれるの。

 半分残ったのをこちらに、寄越す。

 何て、母親思いの子なのかしら。

 それから、熱々のハンバーグがきた。

 真央のには、旗が立ってますね。

 このソースは、何?

 マスター、貴方何者?

 お肉も、柔らかくて食感もしっかりしてる。

 最高の、一品だわ。

 ハンバーグセットと、ソーダいくらなのかしら?

 ママさんが、要らないって言う。

 真央から、お金はもらえないと。

 寂しいから、もっと食べに来いってマスターも。

 私の分は払うって言ったら、冗談じゃないって。

 真央、何様?

 「ありがとう、また来るね。」 

 「ごちそうさまでした、本当においしかったです。」

 「又、来てね。」

 それから、スポーツ店に向かう。

 「真央、良かったの?」

 「うん、いつも食べさせてくれるんだ。遠慮したいけど、おいしいから。」

 確かに、おいし過ぎる。

 スポーツ店に着くと、お目々パッチリの栗毛のもの凄い美少女ちゃんが店番をしていた。

 「あら、真央久しぶりね。」

 「明美、おいちゃんは?」 

 「父さん、又パチンコなのよ。こんにちは、ここの娘の明美です。」

 「こんにちは、真央と同じ剣道部の奈良です。」

 「あら、剣道部なの?私も、鷹高の剣道部よ。」

 そう言えば、鷹高はこの前の大会で準優勝してた。

 ここって、野呂スポーツ店。

 じゃあ、この子って1年生でエースの野呂さん?

 「野呂さんって、この間の大会で準優勝したでしょ?」

 「悔しかったわよ、大将戦で引き分けなら代表決定戦で私が勝って優勝だったのに。」

 「凄い、私なんて高校から始めたから。」

 「大丈夫よ、真央がいるんだもの。すぐ、上達するわよ。あれ、真央は?」

 「真央、そのアンパンマンカー高いわよ。」

 「うーん、ママ買っちゃダメ?」

 「ダメよ、トーマスが泣くわよ。」

 「あっ、トーマスに怒られる。」

 「奈良さんって、高校生だよね?」

 「うん、同じ1年生だよ。」

 「真央の、お母さんなの?」

 「うーん、お母さんでは無いけどママかな?」

 「明美、ショコママは僕のお母さんなの!」

 「はぁ、奈良さんは大丈夫。なんで、泣いてるの?」

 「ごめんなさい、うれしくて。」

 「真央、良かったね。ちょっと、竹を見てほしいんだけど。」

 「どれ?」

 「今度、大高師範の9段昇段のお祝いするんだけどどの竹を贈るかわかんなくって。お父さんは、値段が高いからこっちって言うんだけど。私は、安くてもこっちの方が師範には良いかなって。」

 「うーん、明美の方でいいよ。高い方は、節も揃って綺麗だけど握りが心地悪い。明美が選んだのは、多分最高の竹が使ってある。それって、いくら?」

 「お父さんの方が7万で、私の方が4万よ。」

 ホエー、竹刀に使う竹だよ。

 何、その値段!

 「明美の方は、10万位の値打ちがあるよ。」

 「だよね、真央のお墨付きなら大丈夫だ。師範も、納得するよ。今日は、部品買いに来たの?」

 「ママと、竹刀買いに来たんだ。明美、使えない竹あったら安く譲って。あっ、ママにはちゃんとした竹刀ね。」

 「じゃあ、奈良さんにはこれね。剣先が軽くて、扱いやすいわよ。真央は、この中から好きなの持っていっていいわよ。」

 「サンキュー、あと鍔止めちょうだい。」

 「じゃあ、二つでおまけして二千円ね。」

 財布から、お金を出す。

 「ありがとう、野呂さん。」

 「いいえ、こちらこそ。真央と、仲良くしてね。」

 「じゃあね!」


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ