表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あいつが盗られた。  作者: 森のアカゲラ
27/91

夏休み。9

 真央が宝物をしまっている箱から、紙を数枚出して来た。

 皆に一枚づつ、渡す。

 何やら、私たちの事をクレヨンで描いたらしい。

 子供の絵なので微妙だが、一生懸命描かれて胸を打つ物がある。

 そういえば、真央は中学の時美術部に誘われていた。

 小学校時代に何度も、美術コンクールで賞をもらったとの事。

 周りは下手とバカにしていたが、見る人からするとすごい絵らしい。

 本人は、お絵描きの感覚で好きにやっているみたい。

 今日は、真央からいっぱいご褒美をもらった。

 明日は竹刀買ったら、お菓子も買ってあげなくちゃ。

 さあっ、寝ましょう。


 今日は、私も早く起きた。

 小っちゃい子は、珍しくまだ寝てた。

 私は、この子のお腹に顔を当てて思いっきり息を吸い込んだ。

 「ウヒャー、ママくすぐったいよ。」

 「朝よ、おはよう。真央、顔洗ってババに着替えさせてもらっておいで。」

 「おはよう、ママ。」

 真央が、トテトテと下に降りて行く。

 私は、真央の薬を確かめて着替えをする。

 下に降りると、子供博士がいた。

 半ズボンにネクタイをして、サスペンダーをしている。

 「母さん、真央の格好?」 

 「真央、顧問なんだろう?それらしく、しないとね。」

 「幼稚園の年少にしか、見えないわよ。」

 「あら、じゃあこの帽子はダメかしら?」

 リボン付きのつば広、ますます園児感が。

 私は、見送りのおかんか!

 朝ご飯食べて、外に出る。

 良かった、送迎バスは来てない。

 真央が、車掌ヘルメットをかぶる。

 今日から、トーマスで通うんだって。

 《ポッポー!》

 「出発進行!」

 皆と同じく、武道館の横に停める。

 《ポッポー!》

 皆が、外に出てくる。

 「真央の?」

 「うん、ボクトーマス!」

 「かわいいね、これって原付?」

 「原付?トーマスだよ。」

 「250CCだから、原付じゃないぞ。改造費も含めて、200万以上する。俺のカブなんて、中古で3万なのに。」

 「おじちゃん、おじいちゃんおばあちゃんにありがとうって言っといてね。」

 「松橋先輩の両親が、買ってあげたの。差別が、半端ないわね。」

 「ウチでバイク通学してるの、俺と真央だけだからな。目立つな。」

 「先輩、真央ってバイク通学出来るんですか。」

 「あいつが歩いて来たら、日が暮れちまう。しょうがないだろう。」

 「確かに。」

 真央が、着替えて来た。

 練習はまだ無理っぼいが、稽古は付けてくれるとの事だ。 

 「皆、練習始めるぞ。」

 真央から、今日は基礎の反復をするように言われた。

 真央が、初心者の男子である伊藤と野口を外に呼び出した。

 別口で、指導するらしい。

 そして、休憩になった。

 真央は、ホワイトボードにいっぱ公式を書いていた。

 野口と伊藤に、まず理論から説明しているらしい。

 変わった物だ、昔は身体で覚えろと言われたんだが。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ