夏休み。4
大会が終わり、家に帰る事になった。
先生も入院して、手術するらしい。
落ち着いたら、お見舞いに行こうと思う。
部活は、明日休みにするんだって。
真央が、決めた。
再開は、明後日の午前中から。
皆、真央が顧問でも何も言わなかった。
キャプテンなら、ちょっとなとは思うけど。
帰りに、お父さんの行きつけのお寿司屋さんに行く事になった。
やった!
真央、玉子とカッパ巻おいしいの?
刺身、食べれるでしょ?
お父さん、海老ばっかり食べないの。
お母さん、お寿司屋さんにお子様ランチは無いから。
えっ、あるの!
旗、立ってるよ。
よかったね、真央。
「真央、じじのかんぴょう巻食べてみるか?」
ああ、父さんもじじになった。
おっ、真央おかわりしたよ。
じじ、嬉しそう。
「ママも、食べて。」
はい、ママも食べるわね。
もう、うちの子で間違いないわ。
「祥子、真央をもらって来なさい。」
「うん、そうするわ。」
私も一児の母、頑張ろう。
家に帰ると、当直をしてくれたお兄ちゃんがいた。
紐抱っこしている私を見て、大笑いしている。
何なの、一児の母を笑うなんて最低!
産婦人科医の、風上にも置けないわ。
自分のマンションに帰る前に、真央に何か渡してた。
何か、クッションみたいな。
バイクのシートに、置くんだって。
真央、小っちゃいからね。
トーマスの柄、バイクと同じ。
お兄ちゃん、ありがとう。
真央ママに電話したら、もう少し預かってもいいって。
悦子さんが、非常勤講師になったから助かるんだって。
真央ママって、子育て苦手なのよね。
自分も、小っちゃいからね。
でも、明日休みだから一度お家に連れて行こうと。
自転車に、チャイルドシート取り付けておかなくちゃ。
今日も、うちの子は早起きだ。
せっかくの、休みだ。
授乳さして、二度寝した。
うーん、よく寝た。
あれ、うちの子がいない。
下から、子供の声がする。
「ば~ば、これどうやって畳むの?」
洗濯物を畳むの、手伝っているらしい。
さすが、うちの子!
母さんが、洗濯物を持って来た。
「祥子、いつまで寝てるの?親のマネするわよ、早く起きなさい。」
しょうがない、母親はいつまでも寝てられない。
もうお昼だったので、ご飯食べてから出かけることにした。
お昼は、そうめんだった。
真央が、喜んでる。
安上がりな、子だ。
量も食べないし、ぜいたくもしない。
小っちゃいから出来ない事もたくさんあるが、出来る事は一生懸命手伝ってくれる。
本当に、いい子だ。
嫁に出す時は、泣くかもしれない。
そんなジト目で見ないで、真央。
さっ、出かけましょう。
真央に水筒とリュック持たせたし、薬も持った。
私の家は、新興住宅地にある。
空港が出来た事で、近くの原野を切り開いて出来た。
真央の家は、高校の先の坂を下りて川を越えた駅の近くにある。
行きは、30分程でいける。
帰りは登りなので、1時間位かかる。
ゆっくり、走ればだ。
真央にヘルメットをかぶせて、出発よ。
真央、自転車乗れないから怖そう。
でも、段々元気になってきた。
着いた、結構速かった。
自転車を止めて、真央を降ろす。
なんか、実家に帰ってきた気分だわ。
姑さんと小姑さんに会うみたいで、緊張する。
真央が、手を握ってくれた。
この子がいれば、大丈夫。
「ただいま!」
別アカで、男の娘、皇太子を産む。っていうのを書いてます。よろしくお願いいたします。




