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あいつが盗られた。  作者: 森のアカゲラ
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夏休み。2

 試合当日の朝、私は早起きして真央の分のお弁当も作った。

 後、メロンパンナの水筒にはりんごジュースも入ってる。

 今日が、真央の顧問デビューの日。

 真央のケガを考慮して、女子は戸沢先生が見てくれる。

 リュックにお弁当を入れて、後おやつも少し。

 今日は、両親が試合に来てくれる。

 お父さんが、車にチャイルドシートを設置していた。

 真央は、身長で微妙らしい。

 高校生が、チャイルドシートって。

 かわい過ぎて、鼻血が出そうよ。

 真央ママ達は来ないけど、祖父母が来るって。

 あっ、松橋先輩の両親だったわ。

 車で1時間ちょっと、会場についた。

 電車の子達は、もう控室にいた。

 そこには、県内最強の城南高校の人達がいた。

 控室、一緒かぁ。

 城南は男子校だから、女子は違うか。

 松橋先輩に、真央を預けて私も着替えに向かう。

 「おじちゃん、一回戦どこ?」

 「館工だな。実力的には、似たようなもんだ。」

 「あのー、須藤さんだよね。将軍野の?」

 「誰?」

 「城南の主将、加藤です。」

 「南中の加藤って言った方が、わかりやすいかな。」

 真央が、首をコテリと傾げる。

 「やっぱり県大会位じゃ、覚えてないか。」

 「ごめんなさい。」

 「主将、誰ですか?」

 「将軍野の悪魔、あの須藤だよ。」

 「えー、なんでこんな学校に!」

 「失礼だぞ。須藤さん、試合には出ないんですか?」

 「うん、顧問するだけ。」

 「さすが、こんな大会じゃ価値ないですよね。自分ら、優勝目指しますんで見守ってください。」

 「うん、頑張ってね。」

 凄ーな、城南の加藤って言えば2年生で夏の総体個人優勝したやつじゃないか。

 真央に、敬語使ってるし。

 しかも、真央は覚えてないみたいだし。

 とりあえず、試合だな。

 俺達は、会場に移動する。

 第二試合なので、Bコートで最初だ。

 どうしよう、高校入ってって言うか人生初の試合だよ。

 でも、キャプテンの俺がこんな緊張してちゃ。

 「ワッ!」

 「なんだ、真央か?どうしたんだ。」

 「おじちゃん、緊張してるかなぁと思って

。」

 「滅茶苦茶、緊張してるよ。真央、どうしたらいい?」

 「負けてきたら。勝つと思うから、緊張するんだよ。」

 「確かに、そうだな。」

 「後、小手は打っちゃダメだよ。おじちゃん、猫背だから。」

 「小手は、打たない。わかった!」

 「雅丈、アップしといて。ムダに熱くなるんだから、今の内に発しといて。」

 「じゃあ、行こうか!」

 これが、将軍野の悪魔か。

 近寄りがたい、まるで本当の将軍みたいだ。

 向かいには、館工がスタンバってる。 

 みんな、リーゼントで固めて坊主はいない。

 さすが、本物のヤンキー校。

 真央が、向こうの顧問と挨拶してる。

 なんで、ペコペコされてるんだ?

 「真央、知り合いか?」

 「うん、教え子。」

 はいっ、そうだな。

 もう、関わるのやめよう。

 一回戦は、松橋先輩以外全員勝った。

 まっ、しょうがない。

 でも、俺達こんなに強かったか?

 三浦は別として、全員1年生だ。

 真央、かなぁ? 

 二回戦は、あの城南だ。

 加藤さんは、先鋒だった。

 珍しい、いつも大将なのに。

 完全に、真央狙いだ。

 真央は、先鋒じゃなきゃ駄々こねるらしいから。

 でも、真央出ないんだよな。

 松橋先輩、ご愁傷様です。

 

 

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