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あいつが盗られた。  作者: 森のアカゲラ
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退院。3

 「じゃあね、真央。ちゃんと、奈良祥の言う事聞くのよ。」

 「うん、みんなありがとう。」

 みんなが帰ると、急に静かになった。

 「真央、夕飯まで時間あるからお風呂入ろうか?」 

 「うん、お風呂お風呂!」

 真央が、セーラーム○ーンのプリントされたミニパジャマを持って来た。

 「真央、それ気に入ってるの?」

 「おばちゃんが、渡してくれた。」

 母さん、何を買って来たの。

 他にも、色々ありそうね。

 お兄ちゃんとこの子供、男の子だもんね。

 うん、真央も男の子なんじゃないの?

 さっ、お風呂入ろう。

 「真央、先に頭洗うからこれかぶって。」

 黄色の、シャンプーハットをのせる。

 なんて、キレイな銀髪なのかしら。

 真央ママも、銀髪よね。

 悦子さんは、違う。

 染めてるのかしら?

 しばらく洗ってないのに、サラサラで洗いやすい。

 「真央、お父さんも銀髪だったの?」

 「ううん、黒髪。」

 「今度は、身体ね。はい、バンザイして。」

 こんなに傷だらけにして、絶対許さない。

 風呂から上がって、髪を乾かし終わってテレビを見てるとお父さんが帰って来た。

 「祥子、真央は大丈夫かい?」

 「特に変わった様子は無いわ。」

 「そうか、迷惑かけるな。」

 「好きでやっていることだから、気にしないで。」

 「真央、ほしい物はないか?」

 あんたら、田舎のじじばばか!

 真央は、アニメに夢中で聞いてない。

 「着替えて、くるか。」

 「夕飯、出来たわよ。」

 「真央、行くよ。」

 アニメも終わったようで、ついてくる。

 お子様椅子に乗っけると、キョトンとしている。

 「おばちゃん、これ何?」

 「きりたんぽよ、食べた事ないの?」

 「うん、これってご飯?」

 「そうよ、食べれなかったらオムライス作ったげるから試してみて。」

 だから、田舎のじじばばか?

 家の両親の甘やかしが、止まらない。

 「いただきます!」

 「おいしい、これ!この野菜も、すごくおいしい。」

 「セリって、言うのよ。たくさん、食べなさい。」

 意外、真央が野菜食べてる。

 きりたんぽ鍋、確かにおいしい。

 真央ん家じゃ、食べないんだ。

 離乳食に、きりたんぽ鍋は無いか。

 私も、じいちゃん家がきりたんぽデビューだったな。

 真央、いっぱい食べなさい。

 リビングで眠そうにしている、真央。

 「真央、そろそろ二階に上がろうか?」

 「ショコタン、ボク部活行きたい。」

 「怖くないの、あんな目にあわされて。」

 「今度は、電気ショックには気を付けるよ。」

 なんて、奴ら。

 幼児相手に、スタンガン使ったの。

 本当、卑怯で最低な奴ら!

 「明日になってどこも具合悪くなかったら、行きましょ。」

 「うん、じゃあ寝る。

おじちゃん、おばちゃん、おやすみなさい。」

 「はい、よくできました。おねしょしないように、トイレに行っときなさいね。」

 だからぁ、じじばばかって!

 

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