再会。2
悦子さんが、真央を横にして寝かしつける。
伊勢さんも私も、真央を落ち着かせる為にたまにおっぱいを与えてた。
悦子さんは、タイミングもやり方も慣れている。
「牧子ちゃん、明日は学校なの?」
「うちは私立なので、夏休みに入ってます。」
「親御さんの許可がもらえたら、家に泊まりなさいよ。」
「いえ、迷惑ですから。街のホテルにでも、行きます。」
「他人行儀ね、何にもおもてなし出来ないけど。是非、いらっしゃいな。」
「はい、ありがとうございます。ちょっと、家に連絡入れてきます。」
「祥子ちゃんも、来る?」
「真央、一人にすると泣いちゃうから。」
「過保護ね、だからいつまでも子供なのよ。」
あんたが、言うんかい!
牧子さんと真央ママが、一緒に帰ってきた。
「牧子ちゃん、しばらく家にいなさい。お友達にも、会いたいでしょう。悦子、牧子ちゃんを案内してあげて。買い物もあるだろうし、一通り終わったら迎えに来てね。祥子ちゃんも、一緒に泊まらない。」
「祥子ちゃんは、真央と一緒にいるって。」
「あらら、過保護なのね。」
それ、先も言われたし。
「祥子ちゃん、後お願いね。」
「私も、いるわよ。」
「面倒だけど、お姉ちゃんの事もお願いね。」
「ちょっと!」
悦子さんと伊勢さんが、出て行った。
私立は、もう夏休みなんだ。
うらやましいな、ウチも明後日終業式だけど。
「祥子ちゃん、ありがとうね。大体、あらましは聞いたわ。」
「それで、真央はどうなるんですか?」
「今のままよ。ケガを治して、早く元の生活に戻るだけ。」
「松浦達は、どうなるんでしょう?」
「未成年だからね。大人達は、捕まるからこの先好き勝手は出来なくなるわね。どっちみち、法が決める事ね。」
真央が、起きてきた。
「ママ、お帰り。ショコタン、牧子ママは?」
「伊勢さんなら、悦子さんと買い物行ったわよ。又、来るって。後、これ満也先輩からね。」
「やった、ゴマちゃんだ。今日は、ショコママとゴマちゃんと寝る!」
やばい、目から汗が。「保世さん、ちょっと着替えてきます。」
やばかった、シャワーも浴びておこう。
問題は、学校の対応よね。
田中さんが来るまでは、真央も悪いみたいな言い方だった。
その後、どうなったんだろう?
松浦への処分は?
あいつ馬鹿な割に、根に持つからなぁ。
剣道部のメンツじゃ、頼りないし。
1番頼りになりそうなのが、本田のたーさんってどういう事。女子なのに!
髪乾かしてたら、お母さんに呼ばれた。
真央に持って行きなさいって、ホットケーキ。
焼きすぎよ、母さん。
過保護なのは、親譲りなのね。
病室に戻ると、戸沢先生と田中さんも来ていた。
「こんにちは、先生もお疲れさまです。真央、お腹空いたら温めなおすわね。」
「今、食べたい!」
「晩ごはん、食べれなくなるわよ。」
よだれ、垂らして。
「藤井さん、食べさせてもいい?」
「いいわよ、好き嫌い多くてご飯食べないもの。」
「じゃ、食べていいわよ。」
「やったぁ。あのね、タナちゃんってバイク乗れる?」
「乗れますよ、警察官ですから。」
「んとね、お願いしてもいい。」
「何でも、言ってください。」
「ぼくのトー○ス、家に連れて帰って。」
「ト○マスって、何ですか?」
「ぼくのバイク、ずっと学校に置きっぱなしなんだ。」
「わかりました、機関車の形のバイクなんですか?」
「うん、これスペアキーね。」
「田中さん、ごめんね。多分真央のヘルメット入らないから、警察で借りて来てね。」
「わかりました、お任せください。」
この後、田中は後悔する。あまりの恥ずかしさに。




