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夢は続くよどこまでも
先月分
「っはあ、はあっ」
私は布団をはねのけ、飛び起きる。今のは、何?随分嫌な夢だ。冷や汗でパジャマがぐっしょりと濡れてしまった。
「日向・・・・・・」
ああ、疲れた。もう、なにもしたくない。グーテの婚約者って何よ。意味分かんないよ。
私はベッドから降り、ドレッサーに歩み寄る。鏡に写った私の顔は酷いものだった。令嬢じゃなくて、廃人じゃないの。私は鏡に写った顔を撫でる。
「ほんと、バカみたい」
私は本棚から適当に一冊取り出す。重い。
ペラペラと捲るが全く読む気になれなかった。今日は疲れた。こういう時は何も考えずに空を眺めて夜になるまでなにもしないこと。それが一番。
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『ミカ』
『どうしたの日向?』
日向に呼ばれ、振り向く。日向が手を差し出してきて、その手を取る。日向の手があたたかい。ずっと、こうしていられたら幸せなのに。
『ミカ、もう少しだけ我慢してね。迎えに行くから』
『え?それは・・・・・・』
日向は繋いだ手を持ち上げ、口付ける。からかうような笑顔を浮かべ、一言。
『かーわいい。ミカ、愛してるよ』




