テストと幼馴染みの特権?
現代日本よりは暑くないけど、エアコンが欲しくはなる。
私は魔道具職人に命じて、エアコンもどきをいくつか作らせ、私がよく出入りする部屋に設置してある。もちろん、暖房機能もあるから冬も大丈夫。寮にも持ってきたけど、教室が暑くて、自室に行く時間が授業の間に無いから意味がない。
授業中、シアは私の部屋にいるから羨ましい。キンキンに冷えた部屋でだらだらしてるんだよ。ずるいわぁ。
私はお昼をさっさと済ませ、部屋に戻る。二人には悪いけど、これは見せられない。そして、他人を気にする余裕もないし。
「姫様?おかえりー」
シアがゴロゴロしながらテレビを見ていた。私の部屋は特別に畳になっている。もちろん、家の部屋もね。
なぜ、テレビが異世界にあるかって?それはね、神々に注文したからだよ。それぐらい許されるっしょ。
テレビは地球に繋がっていて、リアルタイムで見ることが出来る。
「姫様、この芸人、今に消えますね。才能皆無だ」
「あっそ」
シアはお昼のバラエティー番組を見ながらそう言った。私、アニメかサスペンスにしか興味ないから。
私は制服を脱ぎ捨て、短パン、Tシャツ姿になり、シアの後ろにあるベッドに寝転がる。片手にポテチを持ちながら、私もテレビを見る。テレビがなかったら、クロちゃん達を呼んだんだけど、それは無理。現代っ子からテレビを取ることは禁忌だ。許せ、二人とも。
そんなこんなで怠惰な生活を続けていたら、長期休み前のテスト期間に入っていた。どの世界にもテストはあり、補習もある。しかーし!私は四科全てを入学前に叩き込んだから満点を取る自信があるのだ!基本、実技だし。
そして、テスト前日までだらだらして、前日に唯一、実技科目じゃない領地経営学をさらっと確認して、眠りについた。
前世の私だったら、今ごろ日向にしごかれてただろうなあ、なんて思いながら。
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「お・ま・え・は!なんでいつもテストの時に家に上がり込んでるんだ!しかも、勝手に人のベッドでくつろぐな」
私がいる部屋の主が入室早々、叫ぶ。うざい。いいじゃないか、幼馴染みなんだから。
私がそう言うと、日向は頭を抱え、うずくまった。私は日向に近付き、背中をさすってやる。昔からの癖だ。
「体調崩した?」
「無自覚野郎が」
不貞腐れながらそう言われても、意味が分からないから無視をする。ふと、日向の髪が目に入り、撫でたらさぞかし気持ちいいだろうと思った。
「・・・ねえ」
「何?」
「頭撫でていい?」
「は?」
返事を聞かずに頭を撫でる。ふわふわですなーいいですな。私はそのまま日向の首に腕を回し、抱き締める。ふふ、可愛い。小動物みたい。
「え、何してんの?え?」
日向は戸惑っているが、気にしない。意外と抱き心地が良いわね。抱き付き枕に最適だ。
「一緒にお昼寝しようよ」
「はあ?!な、ななな何言ってんの!年頃の男女がそんなことしたら」
私は日向を押し倒し、そのまま瞼を下ろす。幼馴染みなんだから、いいじゃん。
その後、日向が顔を真っ赤にしながらも私が起きるまで抱き付き枕でいてくれたのは別のお話。
しごかれてねーじゃん!




