ごめんなさい
一部、修正しました
お昼の後、私はクロちゃん達に魔法の基礎を教えていた。後ろに気配を感じ、目をやると田中が廊下の壁に寄り掛かっていた。動きがあったのだろう。クロちゃんは田中に気付いていない。
「クロちゃん、トイレ行ってくる!」
私はクロちゃんに声をかけ、田中に近付いていく。田中は庭の奥を指差した後、そこに向かって歩きだした。私もそれついていく。
田中は振り向き、私に報告を始めた。王子に動きがあった場合には、逐一報告してもらうようになっている。
田中の話をまとめると、王子は爆発事件のことを知り、田中に同情して、常にそばに置こうとしているそうだ。
「ちょろかったぞー。少し色目を使えばあっという間だった。とんとん拍子に進みすぎて、怖いぐらいだ」
田中は身震いをした。あっはーゲームと変わらないね。バカでちょろくて、自分が世界の中心だと思ってる。
私達は解散して、クロちゃんの元に戻った。二人は戻ってくる間にメキメキ上達したらしく、魔力に関しては文句無しだった。素晴らしい!
私が二人をほめていると、第二王子がやってきた。クロちゃんは公爵令嬢の仮面を被り、私とグーテはクロちゃんから離れ、二人からは死角となる物陰から見守る。
二人は少し会話をした後、王子がクロちゃんを殴り始めた。私は飛び出したいのを我慢する。私は怒りをおさめるため、手を握りしめる。グーテは私の背中をさすっている。
ごめんなさい、クロちゃん。もう少し、もう少しだけ、頑張って。私があいつを地獄に突き落としてやるから。
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僕達は物陰から、クロベル達を見守っている。クロベルは僕の家族である第二王子に暴行を加えられていた。それを見ていると、ロウの身体が震え出す。恐怖なのか、怒りなのかは分からない。僕は静かにロウの背中をさする。その時、昔にもこんなことしたな、と思った。でも、ロウの背中をさすったことなんて一度もない。この記憶は、なんだ?僕は、何者なんだ?
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