やっちゃった
一部、修正しました
「はあーい、みなさーん。これからぁ、授業を始めますぅ」
のんびりと先生が言って、攻撃魔法についての説明が始まった。
この世界の攻撃魔法は魔力操作から始まる。そして、今回は魔力操作についてやるみたい。えっと、どのくらいまで集めていいのかな。
私は皆に倣い、魔力を集める。体内の魔力の流れを感じながら、手のひらに集めていく。
「ロウさんっ?!あ、集めすぎですよ!」
「え?いつもはこの三倍は集めてましたけど」
「ええ?!」
私はいつもより控えめに魔力を集めたつもりだったけど、どうやら集めすぎだったらしい。授業を受けている他の生徒が私と距離をとっていく。ありゃ、やりすぎた。クロちゃん達は苦笑しているし。気付いてたなら、言ってよ!
「あっと、ロウさんは、今回は見学しててください。むしろ、ロウさんが教えた方がいい気がしてきた」
先生はテンションを下げながら、魔力操作ができていない子達の指導をしていった。なんか、ごめんなさい。私は暇になってしまい、知り合いであるクロちゃん達に指導した。初日から目立ってしまった。
その後、他の授業で先生の間違いを指摘していたりしたら、目立ってしまい、結果、生徒達に避けられ続けた。先生達をこてんぱんにいじめすぎた。でも、これで授業の質も上がるだろう。お母様の言っていた通り、レベルが低い、と言うか、質が悪い。
そんなこんなでお昼の時間になった。田中はまだ悪役令嬢と化していない。平和な日々が続いている。
「ロウ、お前、どんな生活してたんだよ」
グーテが呆れながら聞いてきた。どんなって、暇だから魔法とか勉強とかナイフの練習してただけだけど。そう言うと、二人は溜め息を吐いて、顔を覆った。なんか、見たことあるシーンだな。
「ロウっちの異常さがこれほどとは。悪目立ちしちゃう」
クロちゃん、酷い。さらっと酷いこと言ってる。でも、そこがいいのよねぇ。完璧じゃないところも可愛い。天使は完璧じゃなくてもいいのよ。
「そんなことより!明日、出掛けない?休みだし」
この学園は、休日は自由に出掛けることが出来る。寮の門限までしか遊べないけど、息抜きに最適だ。二人は私の案に快諾してくれた。
「服は、制服でいいよね?」
クロちゃんがそう言った時、爆発音がした。見てみると、私の親衛隊が田中に向かって、魔法を放った。ちなみに、私の親衛隊と言うのは、城で私を見かけた人達が私のファンになり、いつの間にか作られていた組織だ。国王に特に忠誠を誓っている一族の子供で、信頼できる。彼等にも、協力を頼んだら、即答してくれた。でも、爆発はやりすぎ・・・
彼等は田中に文句を言って、去って行った。私の考えたシナリオでは、この後、田中が王子に私の取り巻きにいじめられたと嘯いて、私の主人であるクロちゃんが首謀者だと思わせるように動くようになっている。私は王子にはクロちゃんの取り巻きと見られるように行動してきたから、上手くいくはず。
王子様、せいぜい楽しませてくださいね。
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