婚約破棄 二話目
前回書いた、婚約破棄の第三者目線の第2段で書きました。が何だか話しがずれました。
前回は、名前が無かったので今回は作りました。
設定も作りました。
温かい目で読んで下さい。
俺、カイエン・レクストンは、転生者です。
ここは、地球じゃあ無いし、異世界みたいです。
だって魔法が使えるからね。
何故転生者かと言うと、5歳の時
木登りしてたら足を滑らして木から落ちて、
目が覚めたら前世の記憶があったからね。
本当、あの時は大変だった。
熱は出るは、頭痛いしで 何日かボーとしながら横になってたっけ?で、体調が戻ってからは父親に、木剣渡されて
「これからは、剣を振れ」
と言って去っていった。
頼む説明してくれ!
護衛に聞くと木登りで、怪我するなら剣の練習で怪我しろだそうだ。
因みに俺、子爵家の子供で嫡男です。
父親は、近衛騎士団第二部隊 隊長です。
お祖父様(母方)は、近衛騎士団総隊長です。
家族ですが、
俺と双子で生まれた姉がいます。名前は、シェルビーです。
髪の毛の色は違いますが、瞳の色は同じです。
最近顔つきに違いが出始めました。特に父親に似たのか目つきがきついです。ごめんなさいお姉様。
そして俺より頭良いです。
前世があるから余裕と思ってました。ごめんなさい。
算数ぐらいでした。勝てたのは。
だって、読み書き(日本語じゃなぁーい!)、
歴史(日本史じゃなぁーい!)、
地理(世界地図違うし!)、
政治、経済、外国語、マナー、ダンス、剣技、魔法、等々沢山ありすぎだよ!
それに貴族としての知識、行動、振る舞い方など追加されたよ!
それをサラッと姉は身に付けました。
スゲーを通り越しました。
家庭教師には、余りにも姉との違いにかなり馬鹿にされ、こっそり泣いていたら、
母親に「能力の違いが在るのだから、ゆっくりで良いから覚えましょうね」と励まされました。
母親マジで、優しいです。
泣き黒子のあるちょっと儚げに見える人ですが、父親に代わって領地経営する敏腕な女性です。
未だに思うのですが、口数が少ない父親に聞いてみたいです。
恋愛結婚でしたよね?
どうやって口説きました?
前置きが長かったですが、
今日は、学園の卒業パーティーです。
俺も無事卒業出来ました。
同じ爵位を持つ友人が、「嫁探しー」と言ってホールをウロウロしていましたが、見つかったのでしょうか?
なんだか騒がしいですね。
何かあったのでしょうか?
ホールの真ん中ですね。
あれは、王子様?と婚約者である侯爵令嬢ですね。
こんな所で、痴話喧嘩でしょうか?…。
王子様がピンク頭の令嬢の腰に手を回し反対の手を侯爵令嬢に向けている。
「貴様がした数々の仕打ち…。」
あれ?これって婚約破棄イベント?
まさか、ここ乙女ゲームの世界ですか?
そうですか。解りました。
なんだかイケメンが多いなーとか思ってましたけどね。
ボーと見ていると姉が近くに寄ってきましたよ?
「姉ちゃんどうした?」
「家ではないのよ!姉上でしょうが!」
「あー、はいはい。姉上、どうしました?」
「ねえ あれ」
姉の顎がクイッとホールにむけました。
「あー、アホ王子様?」
「違う!」
「えっ?何?」
「カイの友達の何とか! 挙動不審よ。」
あーあ 可哀想に、名前も覚えられないとはね。
そちらを見ると、ソワソワしたり、頭抱えたり、キョロキョロしたり。
確かにあいつ挙動不審ですね。
婚約破棄に何か関係あるのかな?
さっきまで、「出会いが」とか、「嫁探し」とか言ってたけどなぁ?
今度は、頭が左右にブンブン振ってます!
げーっ!目が合ったよ。
やべー!こっちに来るよ!
「あっ 姉上、なんかしらんけど挙動不審が来る!」
「カイの友達でしょうが!」
とりあえず、逃げようとする姉の腕を捕まえておく。
安心安心。
姉よ!一人で逃げようとするな。道連れだよ。
さてこの挙動不審な友人、何言ってるんでしょうか?
「これって婚約破棄だよな!」
「助けるイベントあると思うか?」
「俺にも運がまわってきたかな?」
「これってチャンス?」
「アリだと思うか?」
挙動不審な友人に両肩をガシッと掴まれ、そこまで顔を近づける必要ありますか?の距離で鼻息荒く聞いてくる。
挙動不審な友人よ。
残念だが、ホール真ん中のイベントは、ドンドン進んでいるんだよ。気づけ!
そして 現実を見るんだ! 友人!
姉の腕を放し、挙動不審な友人の腕を放し、逆に肩を叩いてやる。
「ホールを見ろ!」
「!」
侯爵令嬢の前に隣国の王子様が立ち、令嬢をかばってますねー。
そして崩れ落ちる挙動不審な友人。
「終わった…。俺の イ ベン…ト。」
挙動不審な友人よ。嫁探しでは無かったのか?
そして終わったのか? 何が??
訳が解らないので、姉に視線を送ると
ニヤニヤしながら挙動不審な友人を見ています。
姉よ。今、悪役令嬢みたいだぞ。
やっぱり前回の登場人物の名前 思いつかなかったです。誤魔化しました。ごめんなさい。