みんな大好き♥煮込みハンバーグ
感想100件記念・ニアピン賞(101件目)の、きしかわ せひろ様リクエストの特別回になります。
感想100件記念回・第三弾。
ラストは『煮込みハンバーグ』です!
『煮込みハンバーグ』。
思わず、ふふふっ、と嬉しくなるような料理じゃありませんか?
昭和の子供だった私の感覚では、『ハンバーグ』という単語に『いつもより派手めのおかず』というイメージが喚起されます。
ハンバーグ単体でも十分派手メニュー(ハレかケかなら、ハレのイメージ)なのに、それを更にもうひと手間かけた『煮込みハンバーグ』となると、お誕生日のお祝いメニューか、場合によってはクリスマスメニューになっても遜色ない、堂々たるハレの日のメニュー。
少なくとも私は、子供の時、家で親に作ってもらったことはありません。
当時はまだ、ハンバーグはともかく『煮込み』ハンバーグという概念が、あまり庶民の食卓にまで浸透していなかったような気がします。
そもそも仕事持ちでいつも忙しかった我が母。
ハンバーグはともかくそれを煮込むとか、手間がかかり過ぎて思いつきもしなかったでしょう。
コマーシャルでチラ見したりファミレスのメニューなどを見て、この世には(大げさ)『煮込みハンバーグ』なるハンバーグメニューがあるらしい、と、なんとなく知る私。
ある程度大きくなって(といいますか、大人になって)から、自分でそれっぽいものを作るようになりました。
煮込むソースは、市販のハヤシライスかビーフシチューのルーを使います。
ケチャップやウスターソース、牛乳などを使って作る煮込みソースのレシピがあるのを、比較的最近知りましたが、この(ちょっとズルして市販のルウを使った)自己流煮込みハンバーグ、私はそこそこ気に入っています。
寒い日はもちろん、暑い日でも美味しいです。
特に盛夏、冷房の効いた部屋でじっと閉じこもっている家族に食べさせたい、華やかにしてあったかいメニューになります!
【昭和の子供のハレの日メニュー・煮込みハンバーグ】
〈材料〉
玉ねぎ(ハンバーグ用と煮込みソース用。2~3個)、人参(煮込みソース用・1/2本程度)、じゃが芋(煮込みソース用・1~2個)、ハヤシライスもしくはビーフシチューのルウ、挽き肉(お好きなものを。王道は合い挽きか牛だが、豚や鶏も美味しい。400~600g程度)
パン粉(カップ1/2~1程度・ハンバーグ用)、たまご1個(ハンバーグ用)、牛乳(少々。ハンバーグ用)
塩コショウ、酒、サラダ油もしくはオリーブ油
〈作り方〉
① 野菜を刻む。
玉ねぎはハンバーグ用にみじん切り、煮込みソース用にくし切り。
じゃが芋や人参は小さめの乱切り。
② ハンバーグのつなぎ用に、パン粉・たまご・牛乳を混ぜ合わせた状態にして、冷蔵庫に保管する。
③ ハンバーグ用の玉ねぎを炒める。
フライパンに油をひき、みじん切りの玉ねぎを炒める。
(炒める加減はお好みで)
ボウルに取り、冷ます。
④ その間に煮込みソースを仕込む。
鍋でソース用の野菜類を炒め、ひたひたよりやや多めに水もしくは湯を差し、煮る。
野菜に火が通ると火を止め、ルウを入れて溶かす。
ルウが完全に溶けるとふたたび火を入れ、軽く煮詰める。
⑤ ③で炒めた玉ねぎが完全に冷めると、②のつなぎと挽き肉を入れ、塩コショウ、好みでシナモンやナツメグ、オールスパイスなどを入れてよく混ぜる。
粘りが出るくらい混ぜた後、やや小さめのてのひらサイズで、円形に丸める。
(形や大きさは好みにもよるが、小さめに作った方が食べやすい)
⑥ 大きめのフライパンで⑤を焼く。
まずは強火で両面をざっと焼き、火を弱めて軽く湯を差し、蓋をしてある程度以上、ハンバーグに火を通す。
⑦ ⑥へ④で作った煮込みソースを入れ、全体がなじむまで弱火で煮込む。
いい香りがキッチン中にただよう、リッチなメニューですね。
一緒に煮込んだ野菜やおいもと一緒に、ハンバーグをいただきます。
お供はサラダ、大人はハードなタイプのパン、子供さんにはバターロールなど。
呑む方は、赤ワインなんかが合うのではないでしょうか?(下戸ですので心許ないのですけど)
意外と白いご飯にも合います。
お行儀は悪いですけど、煮込みソースをご飯に乗せたりパンにつけたりして食べるのも美味しいですね。
ちょっと手間がかかりますけど、デミグラスの風味がどうもダメという人でなければ、美味しくて華やぎのあるメニューです。
大人も子供も大好きな、ハレの日メニューではないでしょうか?




