⑧ 春っぽいメニューの晩ごはん
店頭に和歌山県産うすいえんどうが並ぶ今日この頃(関西限定)。
皆様、お元気にお過ごしでしょうか?
手紙の書き出しに似たオープニングでお送りいたします、今回の昼飯ミッション外伝。
夜明けが早くなり、日暮れが遅くなるのを体感し始める2月。
寒さは強まったり弱まったりですけど、春が近いんだナ~という雰囲気はしてきます。
店頭に気の早い春野菜(うすいえんどうや菜の花)が並び始め、買った長葱には花芽が潜んでいたりと、季節は確実に移り変わっておりますね。
春が来ると花粉で苦しむ杉花粉アレルギー持ちではありますが、春自体には恨みはございません(笑)。
春の雰囲気のメニューを食卓に並べ、家族に微妙な顔をされながらも(季節感よりガッツリ重視の男子2名)、楽しみましょう!
【おしながき】
うすいえんどうの豆ごはん
たけのこと菜の花の天ぷら
豆腐とわかめのすまし汁or赤だしの味噌汁
この辺を中心に考え、当日の献立を立てます。
ただこんな精進料理っぽいメニュー、男子2名のテンションがサゲサゲになるのは火を見るより明らか。
これらの邪魔にならないで、ソコソコはボリューム感のあるもの(そしてあまり調理の手間を増やさず)プラス……、ということで、鶏の胸肉(ささみでも可)の天ぷらも一緒に作りましょう。
【事前準備&下ごしらえ】
前日あるいは当日の午前に、以下のことをやっておきます。
① うすいえんどうの莢から豆を出し、サッと洗ってざるなどにあげ、冷蔵庫へ保管。
② 醤油・酒・みりん・水を、1:1:1:3の割合で小鍋に入れ、煮立たせる。たけのこ(生から下ごしらえしたものでももちろんいいですけど、真空パックの水煮が便利)を食べやすい大きさに切る。煮立った小鍋の中へたけのこを入れ、火を止めてそのまま冷ます。
(たけのこに下味をつける為)
③ 鶏肉を1~1.5㎝くらいの厚さのそぎ切りにし、おろししょうが・塩こうじ・酒を軽くまぶしたような状態で冷蔵庫で保管。
④ かつおと昆布の合わせだしをとる。
【作り方】
① 米を研いで、やや少なめの水加減で仕掛け、昆布少し(5~8㎝くらい)を乗せた状態で30分ほど吸水させる。
30分後、用意しておいた豆を米と昆布の上に乗せ、塩と酒を入れて炊く。
② 小鍋のたけのこをざるなどにあげ、キッチンペーパーで余分な水気をぬぐう。
③ 鶏肉を取り出し、バットなどに並べてキッチンペーパーで余分な水気や塩こうじなどをぬぐう。
④ 菜の花の、下の方のかたい部分は切り取り、よく洗って水気を切る。
⑤ 新しい食用油(くせの少ないキャノーラ油がおすすめ)を熱し、天ぷらの衣を用意する。
⑥ 油がぬるめの中温になると、鶏肉に軽く粉をまぶし、衣をつけて油の中へ入れる。
ゆっくり火を通す感じで揚げ、取り出して油を切る。
⑦ この位の頃合いで出汁の鍋に火を点け、すまし汁or赤だし味噌汁を作り始める。
具は豆腐とわかめ、三つ葉など定番のもので十分でしょう。
(あさりがあればあさりのお汁にするのも手)
⑧ やや火力を上げ、菜の花、たけのこにも軽く粉を振って衣をつけて揚げる。こちらはサッと揚げる感じで。
豆ごはんが炊ける頃に天ぷらが仕上がっているのがベストですけど、ごはんは少々早めに炊けても問題ないでしょう。
(ただ、炊きあがったら昆布を出して、全体をよくまぜておく)
天ぷらの材料は、たんぱく質系ならキスや海老などの淡白な海産物、グッとお安くちくわ、野菜系ならブロッコリーやグリーンアスパラガスも美味しいですね。
私はたけのこに下味をつけましたけど、これは水煮のパックだからというのもありますし、キッチリ味の付いているものが好きなウチの家族の好みもあります。
新鮮な新たけのこならば、下味なしで揚げたいですね。
天つゆで食べるのもいいですが、下味の付いているものも多いので、ここは塩少々付けて食べるのがおすすめです。
白の中に綺麗な緑がチラチラ。
そんなビジュアルのおかずとごはんになります。
あとは漬物でも添えて、美味しくいただきましょう。
チマチマ手がかかる割には地味。
和食ってどうしてもそうなりますが、しみじみ美味しいものです。
あまり喜ばれませんけど(笑)、たまにはこういうのを家族にも味わってほしいです。
まあ、私が食べたい、が6割かもしれませんけど~。




