八方美人
「ふう、今日も学校疲れたわ。」
「お疲れ、かずくん。コーヒー買ってきたからのみなぁ」
気が利くなぁ、非常に気が利く。ほんとに茜に爪の垢を煎じて飲ませてやりたい。
「あ、そうだ。アリスにお金を払わないとな」
「いいよいいよ別に。私が好きでやってるし・・・それにね、こうしてかずくんが喜んでくれるだけで嬉しいんだよ」
いやそういう問題じゃないし。いやめちゃくちゃうれしいけども。
「そういう問題じゃないから。ほら、受け取れ」
「はーい!それよりさ、今日かずくんの家行ってもいい?」
突然だなほんとに。でもなんか来るて言われると嬉しいよね。凄い美人だし性格もいいし。
「いーよ。」
「やった、楽しみ」
「まあ着替えてから来なよ」
「うん!えへへ・・・久しぶりだから楽しみだな」
「ゆーて1か月前にも来てただろ」
「そうだねぇ。その時も楽しかったよ」
「ただいまー。そういえば今日アリス来るから」
「ふーん、何でお兄なんかと仲良くしてんだろうね。お兄なんかよりよっぽどいい人いるのにね」
ほんっとにこいつと話しているといらいらしてくる。喧嘩のプロにでもなってしまえ全く。
ピンポーン♪
「あ、きた!いらっしゃい。ゆっくりしてってくださいねー」
「はーい、ありがとね茜ちゃん」
ほんとに人当りだけはいいよな。そりゃ学校のマドンナとか言われるわ。そーやって騒ぎ立てている奴らに物を見せてやりたい。
「茜ちゃんってかわいいよね。化粧品とか何に使ってるの?」
「うーん、ママのをそのまま使ってるだけだから詳しいことはわからないなぁ」
うん、なんか女子の会話してる。聞き耳を立ててはいけないと思いつつ聞いてしまうんだよな。・・・やばい気がする。
ポイント評価ありがとうございます!前作通じて初だったので嬉しいです。ぜひ評価していってください!