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副・救世主は悩ましく  作者: 小山モーゼル
第三章 羽根ッ子騒動
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第1話 翼をもつ少年

 追われる男、金髪の美少年で、彼は美しく白い肌を血で汚し()()()()()。肩甲骨あたりから空を制す如く生えている翼は時折羽ばたくだけで鈍く滑空し、馬で追ってくる人狩り共のいい餌食だった。慌てて飛び立つ直前喰らった銃弾で脇腹から血を流して、もし無傷だったら、たとえ奴らが鳥人族であっても上手く立ち回れるのにと、唇嚙んだ途端今度は肩をやられた。痛みに叫ぶ間もなくがくんと高度は落ちて、爪先が地面を引きずる。


「ああまでなっちゃ生かしておくのは難しい、殺してもいいが羽根には絶対当てるな!」


 蹄の音に混じって人狩りの声が近くなる。少年は遂にうつ伏せに墜落すると、もう翼を動かす力は残っていなかった。彼は苦悶に満ちた顔をなんとか上げて、愛しい妹の名をつぶやく。


「レッタ、今お前はどこに・・・」

「よーし、もう抵抗しなさそうだな。じゃ生きてるうちに羽根を頂くとしよう」


 追いついた人狩りが少年の頭を蹴り、歯向かってこないことを確認した。翼に手を掛けられて、最後の力を振り絞って体内への収納を試みる。人狩りは翼を強く掴んでそれを阻止した。


「おい、動くな。広がった羽根の方が値が張るんだ。しまったままだと硬直して上手いこと広げられんのだから」

「そうそう、高い身体持ったお前らが悪いんだ。恨むなら・・・ぐえ!」


 二人いる人狩りの一人が、妙な声を上げて倒れた。同時に銃声が耳に入る。少年が銃声の方に目を動かすと、100デールも先の方に四人の影が見えた。

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