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老舗の味

作者: 長坂はるか

取引先からシュークリームを貰った。国立で昭和30年から続く老舗のそれは、1口食べると、懐かしい味がした。甘いものが苦手な私でもくどくなく、大きさもほどよくペロリと平らげてしまった。聞けば、価格も130円と手ごろだという。

雑誌や新聞で「流行っている」という言葉を目にすると、どうしてもその商品に目が行く。私自身、アメリカで人気のドーナツ屋が日本に初出店する時は、2日前から友達と徹夜で並んだのを覚えている。でも、そのドーナツをずっと食べたいかと言ったらそうではない。1回で十分なのだ。結局、毎日買っているのは、住んでいる場所に昔からある老舗の店の物だったりする。裏切られないし、飽きがこないのだ。

日本人は流行に敏感だ。海外から新たな物が続々と入り、その都度、人々は我先にと行列を成す。しかし、流行はすぐ終わる。客足が遠のき、撤退していく店舗も少なくない。本当に日本で残るのは、こうした老舗の味なのかもしれない。


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― 新着の感想 ―
[良い点] おいしそうですね!! [気になる点] 貴方のエッセイを開いたせいでお腹が空きました!謝罪と賠償を(以下略 [一言] シュークリームのお話のはずが……何故かそこから想像したのは”人間の物語”…
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