巻末劇場 『暴食☆閉会式!』
辰人 「はーい、ここで本編は終了! ここからは正月に向けてのアンケート兼予告になります!」
吽禍 「ようやくおれの出番が来たか。なにやら遅い気もするが、されどよかろう、よかろう」
辰人 「本編はなんかもう、俺ら完璧不幸キャラ定着してますもんねー……」
吽禍 「何を言う。本編の主役は真の勝者たる、このおれだろう。」
辰人 「いや、あんた悪役だから。ラスボスだから」
吽禍 「意味が分からない。」
辰人 「いや、こっちも意味が分からない……」
吽禍 「おれが勝者となれば総てが救われる。また主人公は勝者で在るべきだ。故に、おれが主役となることの何処に問題がある。」
辰人 「ツッコミどころ満載だけど、まずはあんたが勝者になる時点で問題起こりまくるところから説明すればいいかな?」
吽禍 「意味が分からない。」
辰人 「よく考えて? あんたが勝者になったら地球終わりでしょ? 作品の舞台消えちゃうでしょ?」
吽禍 「それに何の問題があるというのか。おれという主役が存在しているならば話は続く。」
辰人 「幸せな人が片っ端から不幸になってく作品とか、作者の心どんだけ荒んでんだ……」
吽禍 「作者の心など知らぬ。おれが主役だ。」
辰人 「だからあんたが主役になったらバッドエンド――」
吽禍 「喧しいぞ、眷属ごときがおれに説教を垂れるな。」
「……お前はもう要らんな……。喰らえ、『暴食』」
入道 「オオオオオオオオオオオオオオオッ!」
辰人 「待って待って喰われるこれ俺マジで栄養になっちゃう!!」
吽禍 「さらばだ、塵芥」
辰人 「おおおおおッ! 鈴! 俺を助けろ、この悪魔から!」
(鈴は飛鳥とクリスマスイヴのデートを楽しんでいる模様)
辰人 「俺はお前が羨ましい! お前になりたいと願うほどに!!」
暴食☆閉会式! 完
バシン! (無理やり襖が閉められる音)