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※短編『white Christmas』視聴終了
鈴 「……なんつーか、ほんと何考えてんの作者」
飛鳥 「まさか、クリスマスにこんな切ない話を持ってくるとは思わなかったよね」
鈴 「誰だよ草枕のホモクリスマスとか言ったヤツ。全然ホモじゃねーし、全然笑えねーよこれ」
飛鳥 「ちなみに今の短編『white Christmas』は、過去編『アストロメリア』の時間軸から見て数年前に当たるみたいだね。ちょうど、わたしがクラスになじめるようになった頃かな? だから、まだわたしは天児じゃないし、鈴くんもいないから“明星”も存在していないの」
鈴 「なるほどなー。5、6年も希望見つけられずにいれば、そりゃ不信感も抱くわ」
飛鳥 「この不信感が、『アストロメリア』における草枕の『時神鈴排除派強行作戦』と繋がる、っていう設定があるわけだから、外伝・短編としての働きは十分だね」
鈴 「それな。俺らの、このキャラ崩壊上等の無意味会話よりはよっぽど働いてるよな」
飛鳥 「間違いないです」
鈴 「しかし、まだクリスマス回終了の報告ないよな? ってことは――」
飛鳥 「まだ――?」
鈴 「続くってことじゃないのぉー?」
鈴&飛鳥「やったぁあああああああ!」
鈴 「しかし、次は一体誰の話だろうな。クリスマス回だから、クリスマスって概念が辞書に存在しない吽禍は無いだろ?」
飛鳥 「なんでだろうね。吽禍が除かれただけで、みんなのホッとした声が聞こえた気がするよ。ついでにわたしも、すごくホッとしたよ」
鈴 「俺的には、“金色夜叉”が人気ありそうなんだよなぁ」
飛鳥 「ところが、以外と人気ないみたいなんですよ……」
鈴 「そうなの!?」
飛鳥 「作者は“金色夜叉”大好きみたいなんだけど、読者はだいたいハワードが好きになるみたいで……」
鈴 「ハワード許すまじ(ギリィ)」
飛鳥 「対して、メインヒロインのわたしの人気低すぎて泣きそう」
鈴 「だってお前、見せ場ないじゃん」
飛鳥 「あるよ!わたしにも見せ場あるんだよ!?てゆーか、わたしがいなかったら『ピ―――――――――――』じゃんか!!」
鈴 「ピー音鳴ってて、全く聞こえんぞ」
飛鳥 「なにこのピー音!わたしの『ピ――――』があれば運気上げて『ピ――――――』できるし『ピ――――』あぁもうなんなの!」
鈴 「どうやらネタバレ含んでいるとピー音入るらしいな」
飛鳥 「冷静に分析してないでよ!」
鈴 「ま、見せ場はこれからだから、きっと人気も出るって」
飛鳥 「ムカつく!鈴くんなんか、吽禍とまだ戦ってないくせに!」
鈴 「俺は、ほら。主人公だし。あと辰人戦って見せ場があるし」
飛鳥 「わたしメインヒロイン!メインヒロインだよ!?一応鵺戦もあるし!!」
鈴 「まぁ、こんなもんじゃね?」
飛鳥 「投げたね、最後」
鈴 「ごめんめんどくさくて」
飛鳥 「主人公に面倒って言われた。わたしもうメインヒロインやってけない……」
鈴 「こうして飛鳥は、帰らぬ旅へ――」
飛鳥 「行かないよ! 変なナレーションやめてよ!」
鈴 「それは冗談として、だ。次の話は一体――あ、原稿きた」
飛鳥 「なになに…………わぁっ」
鈴 「お前急に笑顔になったな」
飛鳥 「これ!これを待ってたんだよわたしは!!」
鈴 「実は、俺も待ってた。これに関しては作者流石と褒め言葉を送ってやりたいな」
飛鳥 「だよねだよね!これこそみんなが待ち望んでたクリスマス回でしょ!」
鈴 「たしかにこれは、どのファンも納得できそうだな。王道っちゃ王道だが、それだけに最後を飾るに相応しい。んじゃま、最後の短編に移りましょうか。――『last X'mas』」