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昼食

遅れてすみません!

「よし、じゃあこれもよろしく、シア。」


俺はできた料理をシアに手渡した。これで最後の料理だな。一息ついてエプロンを取る。今は部屋着だが、ポンチョは羽織ったままだ。それが不快なのか、シアはジト目で俺を見る。

「むー・・・ねぇレム、ポンチョ取らないの?邪魔でしょ?」


「今は外す気はないね。傷見られてもアレだし。」


「・・・でも。」


「大丈夫だよシア。心配いらないから。ほら、皆待ってるよ?」

俺はポンチョを外し笑顔でシアに言う。するとシアは顔を赤らめた。

「うん・・・ごめんね?」


「気にする必要はないさ。さ、早く行こう。」

俺はまたポンチョをかぶり、皆のところに向かった。





「あら、来ましたね。」


「おっそ~い!何してたの!・・・・まさかあんなことやこんな事を・・・。」

セリアさんが笑顔で迎えてくれたのに、エミアがその笑顔をぶち壊した。セリアさんの顔は笑顔のはずなのに、目が笑っていない。しかも気のせいか、部屋の温度が低下していっている。

「ほんとですか・・・レム様?」


「何か勘違いしていませんかセリアさん?僕は何もしてませんよ。ですから魔力を抑えてください。」


「そうですか・・・?ならいいのですが。」

そういうと、部屋の温度が元に戻る。しかしまぁ、このメンツは・・・面倒だ。


「ああ、君がレム君か。すまないな、こんな事になって。」

栗色の短髪のかなりのイケメンさんが俺に話しかけてくる。この人は・・・クレストさんか。家はジュレア家か。ルウラ家と並ぶ名門だな。属性は・・・光だったか?

「いえ、大丈夫ですよ。賑やかで楽しいです。」


「はは・・・そう言ってくれると助かるよ。」

さて、他の人にも挨拶しにいくか。情報を集めるのには利用できそうだし。まずは男子陣に話にいくか。俺はコップに特性ジュースを入れて、人数分を盆に乗せ、男子のところに運ぶ。それに付いてくるようにジェイも向かう。

「どうも皆さん、今日は忙しいところをありがとう御座います。」


「ん?ああ、お前か。あんがとな!えーと・・・レムだったか?」

紫色の髪の男子が笑顔で話してくる。名前は・・・。

「アルザ家の・・・ザンザさんですか?」


「はは!そんな固くなんなよ!タメ語でいいぜ!」

かなりフレンドリーな人のようだな。情報も聞き出せそうだしな。

「そうか?まぁ俺もこっちのほうがしっくりくるけどな。」


「ねぇザンザ君、この人がレム君かい?」

少し髪の長い黒色の眼鏡を掛けた少年が俺に聞いてくる。一件すると女子にも見えるな。レマ家のフルマだったな。

「ああ、俺がレムだ。で、こいつがジェイだ。」


「よろしくね、レム君、ジェイ君。」


「ああ!よろしくな!」


さて、男子はこれで終わりか。次は女子陣。少しめんどくさそうだが・・・。

「ジュースはいかがですか?皆さん。」


「あ、レム君!私にも頂戴!」

俺はエミアにジュースを手渡し、シアとセリアさんの方に向く。

「ジュースはいる?シア。あと、セリアさんもいかがです?」


「ん?あ、じゃあ貰うね♪」


「有難う御座います。レム様。」

シアとセリアさんにも渡し、残りの2人の方に向く。

「お二人もいかがです?」


「ふぇ!?あ、じゃじゃじゃあもらいます!。」

水色の長い髪の女の子。緊張しやすいタイプなのか?俺は特に気にせずもう1人の女の子の方に向く。その女の子はロケットペンダントをしていた。

「あなたもどうです?」


「・・・私はいらない。」

相変わらず素直じゃないらしい。いつもの癖が出ている。目をすぐにそらし、右手を左腕によせる癖。これは言っている事の意味が反対という事を示している。

「そうですか?ほしそうに見えたのですが・・・失礼しました。」


「・・・待って。」


「はい?なんでしょうか?」

俺は少しいたずらっぽく笑う。口しか見えないが。

「う・・・やっぱ欲しい///」


「はい。分かりました・・・そのペンダントは?」

渡したと同時に本人に問う。するとメアは俺の方を見て、悲しそうに話す。

「これは・・・私が5歳の時お兄ちゃんから誕生日プレゼントに貰ったペンダントなの。だけど・・・お兄ちゃんはもう・・・。」


「・・・そうですか。でも、そのお兄さんは幸せ者ですね。そのペンダントには何が入ってあるのです?」


そう聞くと、メアはペンダントのチャームを開く。そこには小さい頃の笑顔の俺の写真が入っていた。

「・・・そのペンダントは大事にしてください。きっとお兄さんも喜びますよ。」


「うん。ありがと。」


「・・・変な事を聞いてすみません。」


「ううん。いいの。お母さん以外に話した事はないけど・・・。」


俺はその場をゆっくり立ち去る。ああそうか。小さい頃の俺はとても幸せだったんだな。なのに、あの日から崩れたんだ。幸せが・・・いや、その事はもういいか。あの日の事はもう過去の思い出だ。さて、これで顔は全員に合わせたな。

「では皆さん、料理ををどうぞ召し上がってください。」


俺はそう言ってテーブルに腰掛ける。すると両隣にシアとセリアが座る。反対側にはエミアが座りその隣に

「ねぇねぇ、これって全部レム君が作ったの?」


「ああ。そうだよ。口に合うかわからないけどね。」


「ううん、すっごい美味しいよ!ね、メアちゃん!」


「え!?えええーと・・・お、おおおお美味し・・・」


「美味し・・・?」


「くない!」

顔をそらし、またあの癖。ほんとに素直じゃあないな。我が妹よ。

「そうですか・・・残念です。」


わざと悲しそうな顔をする。顔はフードで見えないが。だがその顔が分かったのか、メアは焦り始める。

「え!?あ、ああいや・・・その・・・えと・・・お、美味しかったです。」


「ホントですか!?有難う御座います、メアさん!」


「うう///」


「レム君ってSなんだね・・・。」


エミアが何か言ってるきがするが気にしない。


「げふ・・・もう駄目だ食えねぇ。」

ジェイが腹を膨らませ床に寝そべったままのを見てイラついたのはそっとしておこう。




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