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入学式

「で、あるからにして・・・。」

zzzzz・・・。

「新入生の皆さんは・・・。」

zzzzz・・・。

「これからの人生を・・・。」

zzzzz・・・。

「では、頑張ってください!」

zzz・・あ、終わったか。俺が半開きの目を開けると、学園長らしき人が階段から降りる。右隣を見ると、シアも寝ていた。その隣のヴィアは目をパッチリ開けていた。凄いな。セリアも起きている。さらに俺の左を見ると、ジェイが爆睡していた。イビキを立てながら。正直うるさいので、小さな電気を当てて起こす。

「んがっ!?」


「起きろ、ジェイ、シア。もうすぐ入学式が終わるぞ。」

正直俺が言えた義理かと思ったが、今この状況で誰も突っ込んでくれない。仕方ないが。

「では、これより新入生の皆さんは、魔力測定を行います。扉の前まに集合してください。」


「よーし!行こうか、レム!」

シアに引っ張られ、俺は扉の前まで来る。大きな鏡が一枚置いてある。おそらくこれが魔力測定器だろう。鏡に触ると映った自分から魔力量値が数値で現れる。そういう仕組みだ。

「ではシアさん、この鏡に触れてください・・・。」


シアが鏡に触れると、魔力量が出る。


「これは・・・すごいですね。50000とは・・・。」


かなり高い魔力量だ。ていうか次は俺だな。

「では、次にレム君どうぞ。」


俺は鏡の前に立ち、手を当てた。数字がどんどん増えていく。そして999999に達した時、鏡が赤くなる。俺は少し興味深くなり、強く鏡をおした。すると押した部分から紅蓮の雷が走り、鏡にヒビが走り始める。さすがにやりすぎかと思った俺は手を離した。すると鏡のヒビ意外は元通りになった。

「・・・・。」


今のを見た人達全員が唖然としていた。セリアとヴィア意外は。マズイ状況かと感じた俺はこの雰囲気を流した。

「まさか、こんな事がおこるとは思いもせんでしたが、これは単なる幻影魔法ですよ。すみません皆さん、ついでき心でやってしまいました。謝罪します。」


俺がそうやって謝ると、皆は納得したように元の場所に戻った。そして俺は少しだけ魔力を抑えて再び鏡を触る。

「・・・・800000ですか。」

笑えない状況になったのは俺の良い思い出となった。ちなみにセリアが100000というものすごい数字を出し、ヴィアは獣人という形で測定し10000の数字を出した。これは獣人だからという形で納得した。ジェイはギリギリで30000だった。だが、主力貴族が全員700000以上出したという事は全校生徒の耳に入った。ちなみに俺の事もだった。


「では、クラスをメインルームに表示しています。皆さんこちらからどうぞ。」

俺達は上級生に見守られながら扉をくぐる。そして俺は視界の中に兄と姉の姿を見た。

「・・・くく。」


誰にも聞こえないように俺は笑った。これからの学園生活も楽しみのようだ。





「俺は・・・Sクラスか。」

Sクラスのメンツを見る。この学園は平等という形なので、魔力量関係なしにクラスを分けられる。だが、主力貴族の力のせいか主力貴族の子供全員がこのクラスというのはイジメか?

「えーと・・・あ、私もSクラスだ!」


「私もか。」


「私もSクラスです!」

自分のクラスを見てはしゃぐ女性陣。主力貴族がいて楽しいのだろうか。そして俺はジェイを見る。するとジェイの顔は絶望に彩られていた。

「俺の名前は・・・?」


俺は一瞬ジェイもSクラスかと思ったが、そういう問題ではないらしい。俺もジェイの名前を見る。確かにない。とすると他のクラスだろうか?俺は俺たちと同じクラスではないジェイを哀れと思い、目をそらそうとした瞬間、端側にジェイの名前があった。

「ジェイ、お前の名前端にあるぞ。Sクラスだ。」


するとジェイの顔が複雑な顔になる。

「何か・・・お前らと一緒のクラスは嬉しいんだが・・・何なんだこのメンツは?俺にあてつけか?」


さらに落ち込むジェイに俺は慰めに肩に手を置いた。俺も同じ気持ちだ。


教室に入ると、たくさんの席が並んでいる。かなり上等だ。流石大陸一の魔法学校だな。俺は関心しながら席に着いた。隣にシア、右にセリア、前にヴィア、後ろにジェイの席となった。何かいつものメンツだな。これで大丈夫か?俺の不安をよそに、先生が来る。

「皆さんこんにちは。私が今日からこのSクラスの担任のクリハと申します。よろしくお願いします。」


優しそうでかつ、しっかり者の印象のある先生のようだ。むっさい筋肉男が入ってきたらどうしようかと思ったが。

「では、これから自己紹介をしてもらいます。名前や得意な属性を紹介してください。では、一番前の男の子から!


順調に自己紹介が進んでいく。途中で主力貴族の子供達の紹介もあった。そして気づけばヴィアの紹介が終わった頃だった。俺は席を立ち、あたりを見回す。そしてフードにより口しか見えない微笑で自己紹介をする。

「僕の名前はアレスト・レムといいます。得意なのは炎と雷です。先ほどの件はお騒がせてすみません。こんな俺ですが、ここにいる皆さんと仲良くなっていけたら光栄です。」


宿で読んだ本のとおりに自己紹介する俺。あたりからは軽い拍手や「お前いいやつそうだな!」という声まで聞こえた。効果はあったらしい。

暫くして、最後の女子になった時、俺は彼女の方を見た。

「私の名前はルウラ・メアです。得意なのは雷です。よろしくお願いします。」


どうやら俺は彼女の存在を忘れていたらしい。メアは俺のも元妹だ。昔はよく一緒に遊んだものだが。あの日以来俺は嫌われてしまっているようだが。だが、兄や姉の現状を知るにはメアも必要だろう。彼女を利用するとなると少し罪悪感があるが、すでに縁を切った人間なのだ。


「はい、では今日は解散です。明日は午前8時までに教室に集まるようにしてください。何か困ったことがあれば、私に質問してください。私は職員室にもいますし、職員寮にもいます。では、さようなら。」


クリハ先生が教室から出た後、俺らは集まった。

「これからどうする?」


「一応寮の部屋番号は渡されている。」


「あら、心配ありませんよ。皆さん一緒の部屋ですし。」


「「「「え?」」」」


「もちろん男子と女子の部屋は分けてあります。」

そういう問題ではない。と俺は言おうとしたが、彼女も主力貴族という事に気がついた。流石というべきか。

「じゃあよ!久々にレムの昼飯でも食おうぜ!」


ジェイが張り切って言った時、誰かがそれを遮った。

「セリアちゃん、主力貴族どうしで昼食を食べようってクレスト君が言ってたよ。」


赤い短髪の美少女がセリアさんに話かける。彼女はスラル家のエミアだろう。炎が得意の貴族だ。だが、彼女の誘いをセリアは言いにくそうに断る。

「すみません、エミアさん。私、この方のお料理をこの人達と御飯をいただく事にしているんです。」


あれ?何かもう俺が昼食作ることになってんのか?

「そっかー残念・・・。あ、そうだ!」


何かを思い着いたのかエミアは俺の手を握り顔を近づける。だが俺は動じない。

「ねぇ!確かレム君って言ったよね!一緒に御飯食べていいかな?」


「すまないが・・・・(ギラっ)いいよ。俺らの寮に来なよ。」

断ろうとするとセリアさんの目が急に怖くなったで俺は了承した。

「ホント!?有難う!じゃあクレスト君達も呼んでくるね!」


嬉しそうにエミアは走り出していった。え?

「レム様のおご飯の素晴らしさを皆さんににも伝えるいい機会ですね。」


「え・・・。」

俺は女は恐いという事を嫌程味わった瞬間だった。

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