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Stage1-1【銀色の髪の彼】

  ~私立ホウキ星高等学校・一年A組教室~


 朝のHRホームルームが始まる数十分前、

 すでに生徒全員が教室に集結していた。

 とある【いじめショー】を観るために……


「よっしゃぁ、100円ゲットォ!!」


「やっ、やめてよ、これが全財産(有り金全て)なんだよ!!」


「嘘言え!【金野(かなの)(まとい)】の癖に!!」


「どっかに一万円札とか隠し持ってんじゃないのか??」


「ちっ、違うって……」


「いいからさっさと出せやぁ!!」


 金野の顔に強烈な蹴りがはいり、黒板の前に転がる金野。

 顔をにやけさせながら、不良グループが涙目の標的(金野)に詰め寄る。


「なあ、こいつの制服引っぺがしたらどうだ??」


「そうだな。そうすりゃ10円玉の一つや二つ出てくるだろ。」


 それと同時に、彼等を取り囲んでいた野次馬が一斉に騒ぎ出した。


「おおっ!!いいぞ!!」


「やっちまえ!!」


「ヌードショーの始まりだ!!」


「そっ……そんなぁ……」


 金野は誰かに助けを求めたかった。

 しかし、周りにいるのは全員、不良(テキ)不良(テキ)不良(テキ)……

 絶望的な状況、彼にはどうすることもできなかった……


(だっ……誰か助けて…………)


















 ズドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!

 突如入り口で爆音が鳴り響いた。

 それと同時に、入り口側にいた不良数名が吹き飛び、窓から放り出されていった。


「えっ……」


「なっ、何者だキサマ!!」


 タッ……タッ……タッ……タッ……タッ……タッ……タッ……

 教室の中に響く汚れたスニーカーの響く音。

 青いショートコート、髑髏のスウェット、黒のジーンズ、銀色に光る髪をしたは金野を襲おうとした不良達の前に立ち塞がり、そして口を開いた。


「……この学校シロには不良でもない雑魚をいたぶって喜ぶがゴミいるのかよ……」


「ンダトォ、勝手に来やがってこの俺様にそのような口をたたくとはいい度胸じゃねぇか。

 歯食い縛れっ!!」


 一人の大柄な不良が挑発に乗り、目掛けて殴りかかった!!


「……歯食い縛るのは…………お前だ。」


 ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!!!

 そこにいた全員が、目に映った現象が信じられないでいた。

 より大きく重いはずの不良が銀髪の彼の蹴りにより、顔から後ろの黒板に減り込んでいったのだ。


「なっ、何だこいつ!!」


「A組最強の兄貴が一撃で……」


「すっ……凄い!!」


 彼の強さに恐れる野次馬。

 すると、銀髪の彼の鋭い目は、その野次馬たちに向けられた。


「……テメェ等は、こいつの仲間か?」


「えっ、そんな、まさか……」


「滅相もない!!」


「……嘘を…………つくな!!」


 ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ………………………………













「あっ、あの……」


「何だ。」


「助けてくださって、ありがとうございました。」


「別にお前を助けた訳じゃない。塵を片付けただけだ。

 しばらくこの街に居座るのに邪魔だったからな。」


「居座るって……転校生??」


「転校生……と言うのか?この場合。」


「……確かに。」


 銀髪の彼と金野の周りには、数十秒前に一網打尽にされた不良やつらが転がっていた。

 命には別状はないだろうが、彼等はもう二度と立つ事はないだろうと、は言った。


「これじゃぁ転校どころか、初日で追い出されちまう。」


「だっ、大丈夫ですよ、あなたは僕を助けてくださったんですから。」


「助けた……か……。」












「ところで名前はなんと言うんですか?

 あっ、僕は金野纏って言います。」


「纏だな。

 俺は彰人あきと……【藤縄ふじなわ彰人】だ。」






 -------------It continues to next time-------------

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