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ぐはっやられたァ…おのれ勇者め!を目指す魔王たち

掲載日:2026/06/19

自分でツッコミながら読んでください…。拙作ですが楽しんでもらえると幸いです…!

_この世界では魔法が使える。

勇者もいる、僧侶もいる、魔法使いも勿論いて、エルフやドラゴンもいる、まるでRPGのような世界。

そんな世界を壊そうとしているのが


「「「我ら!B&S(ブラコン・シスコン)!!!」」」

 ててーんと組体操する男女3人組。 

「決まったな!」

「決まったわね!」

「決まったっすね!」

 男2人、女1人である。どれがどれかは何となく分かるだろう。

「ダサいですね」

 組体操してない悪魔の執事服を着ている男がばっさり。凄くばっさりと切った。

「…前々から思ってたが!お前はなんで執事服なんだよ!?」 

 男A(仮)が悪魔にいちゃもんつける。

「悪魔と言えば執事とイメージがあるので具現化したら勝手に執事服になりました」

 悪魔、もとい名をカイセイが言う。

「メタい!駄目だ駄目だそんなのは!」

 悪魔の主人であり男A(仮)もとい名を、アリス・ワンダーイン。女みたいな名前と言う奴は金的する。

「何が駄目なのよ!いいじゃない!素敵じゃない!うちの妹にも着せてあげたいくらいだわ!」

 女A(仮)もとい名をイレルザ・リッツ。イレルザと言う名前がおかしいと言ったやつはジャーマンスープレックスをかます。

「まぁまぁ、いいじゃないっすか!」

 男B(仮)もとい名をリリス・カタサナ。名前が女っぽいしおかしいと言ったやつはアッパーをしよう。

「今日は記念すべき第一回の会議なのに!いつもと同じではないか!」

「仕方ないでしょ!?いつもこうなんだからこうなるのよ!」

「まぁまぁまぁ…そのー、人には向き不向きがありますっすよ!」

 ギャイギャイと言い合う中、本当に大丈夫なのかとカイセイは思う。

「こんなんで魔王務まりますかね…」


_そして2年前に遡る。

この世界では16歳になると職業と魔法を神様から頂けるのだ。


「何だと思う!?なぁなぁ何だと思う!?オレの全人類溺愛すべき弟の職業と魔法!」

 キラキラした目でアリスはイレルザとリリスに詰め寄る。

「そんなことより私の家宝より大事なたまのように可愛い妹の職業と魔法よ!」

 イレルザも負けじと胸を張る。

お胸が誇張されてばいーんしてるが言わないのが紳士というものだ。

「そんなことはどーでもいいっす!俺の可愛すぎて神様に攫われちゃうかもしれない弟妹…双子の方が大事っすよ!」

 リリスはぐいっと押し入ってこーんなに可愛いんすからと手を広げた。

「オレの弟はこんなにだ!」

 ジャンプした。

「私の妹はこんなによ!」

 手を大きく広げて大ジャンプした。

「俺の双子はこーーーんなにっすよ!ここから地平線まで!」

 もうジャンプですらない。

「悪魔に胃薬って効くと思います?」

 わりと真剣に聞いている。

「前々から思ってたけど!誰よこの男!私はボーイズラブ賛成派だけど、弟一筋じゃないのは見損なったわ!」

 ビシッとカイセイを指さす。

赤黒い長い髪に金のメッシュ。それをローポニーテールにし、金の猫みたいな瞳。The・悪魔である。

「全然ちがーーーう!オレは弟一筋だ!!こいつはオレの魔法なんだよ!!オレの職業に関係していてな…!だから弟一筋じゃないなんて不名誉なこと言うのはやめろォォ!!」

 3人と悪魔一匹しかいない屋敷に声が轟く。

「うるっさいわね!そんな叫ばなくてもいいじゃないの!冗談よ、冗談!」

 ギャイギャイが始まる予感がしてカイセイが割り込む。

「主の魔法は悪魔創造、悪魔を作れる魔法です。それでわたくしが作られました。職業は魔王。だから貴方方と同じくここに閉じ込められているのです」

 ここ、危険魔法、危険職業研究所だ。この屋敷では研究とか言いながら幽閉するだけのものである。

「ふーん。興味なーい」

 イレルザ、魔法は闇魔法、職業ダークエルフ。ダークエルフじゃないのに職業でダークエルフを引くと言うある意味凄い女である。

「そーなんすね!大変すね!カワイソー!」

 可哀想だなんて全然思ってなさそうなリリスは、魔法はオークロード化、職業魔王の配下。ちなみに、リリスは人間の男である。

「こんな魔王のオンパレードなの何故いつもこんな感じなんでしょうか…こう、世界征服バンザーイ!なーはっはっ!みたいな感じのほうが人間って愚かだなフハハハハって笑えるので悪魔的には楽しいんですけど??」

 愚痴ってる。悪魔が愚痴ってる。

「そんなことよりだな!オレらの愛しい愛しい弟妹たちが今日!魔法と職業を授かるらしい!見に行かないか!?」

「「行くに決まってるでしょ(っす)!!」」

「わたくしは待ってますね」

「来い、主人命令」

「…イエスマイロード…」

 とても哀愁漂うイエスマイロードだった。

「じゃあ、ここに張られてる結界魔法を壊すとするか!」

「そうね!」

「そうしましょうっす!」

 せーのでバリンできるくらいの腕力及び魔法がある3人と悪魔一人に結界なんてものは無駄だった。

やれやれと言いながら主人命令なら仕方ないとノリノリで結界ぶっ壊したカイセイ。

当たり前だが警報が鳴る。

「よーし!逃げるぞー!罰とかはオレらが怖くてないもんな!この施設!」

 研究員共はへっぴり腰だしと快活に笑いながら外に出た。



 絢爛豪華な神殿に集まった今年、16歳の少年少女たち…を遠巻きに見る魔王予備軍。

「どこだ!?弟は!ラブはどこにいる!?」

 ラブ・ワンダーイン。親馬鹿な両親がつけたアリスの弟の名前である。

「私の妹は!?ルリは!?ルリはどこ!?」

「俺の双子は!?リリカとリリクは!?」

 全員うるさい。神官たちに睨まれてる。

「「「サーセンした!」」」

 揃って頭を下げる。追い出されたら弟妹たちの大事な晴れ舞台が見れないからである。

「静粛に。儀式を始めます。」

 リリカ、リリク、ルリ、ラブが呼ばれ、水晶の前に立ち、それに手をかざす。と

「リリカ様、姫騎士…!リリク様、大賢者!る、ルリ様、聖女!!!は!?ラブ様、ゆ、勇者ぁぁ!!」

「「「勇者御一行だぁ!!!勇者だ!勇者が現れたぞ!!」」」

 そんなパレードの中、魔王予備軍たちは。

「「「はぁ!?うちの可愛い子に魔王討伐ぅぅ!?」」」



「皆様…灰になるのは分かりますけど…溶けないでくれます?床で。邪魔くさくてオレめっちゃ腹立つ…じゃなくて、わたくし、凄くお腹がお立ちになられます」

 げしげしと主人を蹴りながら丁寧語(?)で毒を吐くカイセイ。

吐きたくもなるだろう。かれこれ3日間、屋敷で床で溶けてるブラコンシスコン共。

「今の魔王…超強いって有名なのに…勇者として討伐だなんて…オレらはしがない魔王予備軍…もし魔王になれたら…ぐはぁ、やられたァ勇者強すぎぃを演出できるのに…」 

 ごろーんとアリスは床で転がっていると、イレルザが立ち上がった。

「それだ!!なっちゃえばいいじゃない!魔王に!そして、傷一つなく魔王討伐させましょう!手下どもも全部殺傷能力なしにして!」

「天才っすか!?やりましょう!」

 全員立ち上がる。ゆっくりと、覚悟を決めるように。

「オレの可愛いラブに傷一つつけさせないために!」

「私の尊いルリが勇者と過ごしてきて分かったの!わたし、ラブくんと結婚する!を阻止するために!」

「俺のカッコカワイー弟妹たちが辛い訓練に身を投じなくて済むために!」


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面白かったよーと少しでも思ったら、星、感想くださると嬉しいです…!くださると作者が舞い上がります!物理的に!

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