詩 月下、踊る切り裂きジャック
世の中には不愉快なものが多すぎるから
片っ端から切り裂いていく
綺麗に真っ二つにしていけば
どんな醜いものも 見れるようになるでしょう?
真っ赤な血にまみれて無言になるのが愛らしく
それが とても自然なようで
そんなもので 世界が満ちますようにと
祈りをこめて 今宵も満月の下で刃をふるう
どれだけ傷を負ってもかまわない
それは名誉の負傷だから
どれだけ罵声を浴びてもかまわない
それが正義を執行した証拠だから
明日も 明後日も この刃を振るうでしょう
この世界は 完全な静寂に包まれる日まで