天体は蝶番
夜が光を殺した
夜が殺人を犯した
凶器は暗闇の中
自白は先送りだ
まだ夜は沈む
やった事全部なかったことに
深く隠すのかな
月夜がうなじをさらけ出す
白色の病的に見惚れる
なされるがまま
宛にならない占いごとを待っていた
星座が灯る
瞳が綺麗なうちに星を数える
無限にあるようにみえて有限なものたち
永遠を語るのはまだ早いから
今は限りあるもので補うようにした
美しいは醜いを伴って連れ添う
遠慮がちに躊躇いながら
見られては困るものを好む
溜め込んだ蝶番の死骸をありったけ
開け閉め可能なこの箱に入れてしまった