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shadow  作者: 新垣新太
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ep6.フロストフラワー編・4話

僕が洞窟で村長と会った日の翌日。自宅から調査道具一式を持って、再びあの洞窟にやって来た。調査道具とは言うものの、揃えられたのはスマホをはめて遠くからカメラ撮影ができる便利棒に救急バッグだけ。


僕は洞窟に入り昨日村長と出会った場所よりも少し奥に進むと、地面に調査道具一式を置いて準備を始めた。




はじめに便利棒を使って洞窟内部と鍾乳石をブレないように撮影する。


次に便利棒に脱脂綿とガーゼをグルグル巻きにして天井から伸びる鍾乳石に纏っている水分を採取した。


僕の運動神経では、便利棒片手に垂直跳びをして天井の鍾乳石までのタッチは本当にギリギリだった。




何度も垂直跳びをしたせいで酸欠になり息が上がる。



昨日の村長の´´気を付けるんじゃよ´´と言っていた言葉が妙に気になったので、早めに切り上げることにした。


・・・


一1週間後一


僕は洞窟内部で収集したモノを、医師友達でウイルスや地質学に詳しい数名に調査協力をお願いすると共に提供した。




そして今日。その友人達から洞窟で得たモノの調査結果が全て出揃った。




僕なりに噛み砕いた解釈はこうだった。

洞窟内部の鍾乳石に纏う水分・山の地層を細かく調査した結果。雨によって地表から各年代の地層を通り洞窟内部の鍾乳石になるまでに地層の中に閉じ込められていた新型ウイルスを通過した事で洞窟内部にウイルスを纏う鍾乳石が出来ていた可能性がある。

更にウイルスを含むその地層は関東一円に広がる断層で他の山にも存在する可能性がある。




そして、その洞窟内部の地層に閉じ込められていたウイルスが、黒い家の橘さんの血液検査から発見し僕が命名をした´´shadow(シャドウ)´´と型が一致した事がわかった。




僕はもしかしたら黒い家の橘さん以外にも´´shadow´´に感染している人がいるのではと懸念していた。

現在日本国内に広がる新型コロナウイルスの脅威。このコロナウイルスは外国から持ち込まれた可能性が高いと判断されていた。


感染拡大防止の為、日本国民はマスクをする生活が当たり前のようになっていた。


コロナウイルスの影に隠れて、shadowウイルスが国民にどの様な影響を与えるのか。


不安が後を経たない。




・・・


僕は先ず天海村長へ今回の新型コロナウイルスの発生の話から新たに洞窟で発見されたshadowウイルスの話までをしっかりと説明した。


村長の言っていた´´ホコラ様´´の伝承話を信じるのであれば、洞窟内部へ今後一切人の立ち入りを禁じた方が賢明であると話をした。そして、村民の方々の協力も得て洞窟の入口を完全封鎖することになった。


・・・・・・


一2020年10月一


僕が黒い家の橘さんと初めて会った日から半年が経ってしまった。


その間、新型コロナウイルスが日本国内に猛威を奮っていたのだが。それに平行してshadowウイルスも拡散と進化を止めることはなかった。




最近メディアで目にするようになった事件事故。その内の全てではないが、事件事故の被害にあわれた方や起こした人が病院で検査入院をしていた。


気になった僕は医師仲間の(つて)を使い、最近起きている事件事故の犠牲者の検体検査で何が発見されているのかを調べた。




信じられなかった。




医師仲間からのメールの内容に目を何度も擦った。




´´shadowウイルスの感染者であることが分かっているが、世間を賑わせているコロナウイルスとの混在で国民をパニックにさせない為にも、政府は今メディアでの発信に規制を掛けているらしい。´´




事態は急速に変化していた。

僕は一刻も早くshadowウイルスの消滅と終息をはかる為チームを作る事に決めた。




それが今の´´人影(じんえい)´´の組織だ。


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