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閑話--デイジーside

勘のいいひとなら気が付いているだろう伏線。

ゲーム知識あり元社会人の聖女フリルと、この国を知ってる若者デイジー。

言い争いさせたらどっちが勝つのだろう?

時間的には47話中、ショウに会いに行く手前の話。


ショウは気が付いてないけれど、もしかしたら国が荒れるかもしれないわ。


ドラゴン焔さんが、報復で襲ってくる事が予言のことだと最初は思ったけど、

レッドのスキルは炎。炎同士で争いが止まるとは思えない。


聖女はあのとき、

「襲って来た魔物を焼き尽くして意識はなくなる」といったのだ。

だとしたら敵は炎に弱いってことにならないかしら?


そして私が聖女様の騎士になるのはやっぱり卒業の後よね。

私が中途退学するなんてありえない。

だとしたらこれから起こる可能性大だわ。


デイジーはさくさくと荷物を詰め込んで少しずつ家に送っていく。



デイジーの卒業論文が認められた日。

「卒業と同時に騎士として聖女に仕えること」そんな命令書が届いたのだ。

その日のうちに王城からの使者が現れてすぐに支度しろと迫る。


「このままお連れしろと命令を受けていますので、馬車にのってください」

「まだ卒業していませんが?」

「今日は聖女様の元で騎士の誓いを立ててもらいます」

「え?もう騎士の誓いを別の人に立ててしまいました」

「は?なんですと!?」


騎士の誓いは一生に一度、一人だけに有効な誓いである。

魔法的な拘束が発生する。

そして誓いを立てていない騎士は裏切っても騎士道に反しない。


「何てことしてくれたんだ。信じられない」と頭をかかえている。


「と・とにかく、一度城に来て申し開きをしてください」

「なぜ?騎士の誓いって破棄できるんですか?」

「できませんが」

「でしたら行っても無駄ですよね?」

「いやでも、断る人なんていないんですよ」

「聖女に『誓いを立てる話は聞いてない』って言う意味あるの?」


押し問答が長い。

城に行っても無意味だと何度言っても引き下がらない。


「本当に城に行く必要あるのかしら?

 誓いを立てられない人間を連れて行くのよ?

 あなたが怒られるのが普通よね?

 次の候補のためにも早く指示を仰いだほうがいいのでは?」


立て続けに言いまくるデイジー。レッドとの口喧嘩がこんなとこで役に立つとは。


「とにかく申し開きは城で願います」と無理やり腕を引っ張るので<電撃>発動。

「ひぃっ!」見事に使者はひっくりかえった。


冷たい目で見降ろすデイジー。


「ご自分の立場わかってるの?

 私を連れて行ったら立場が悪くなるのはあなたなのよ?」

「んぐぐ…」

「ほら、さっさと指示を確認してきなさい」

「わかりましたよっ。では逃げないでくださいね!あなたのせいなんですから」


すっかり命令口調になってるデイジー。

「やっかいなことになった」と焦りながら逃げ帰っていく使者。



騎士の誓いをしたものは魔法の拘束があるから嘘をつけない。

王城からの使者はその当たり前の前提のために信じたようです。

その逆もしかり。

誓いをしてないものは嘘をついても拘束を受けないのです。


(城に行ったらすぐばれてしまうもの。使者がアレでよかったわ)




デイジーは残りの荷物をさっさと持って逃げるように学校を出る。

卒業証書もらいそこねたけど、あとで送ってもらおう。


これだけ聖女がしつこいってことは、私を何かに利用する未来があるってこと。

レッドは船に乗ってるかぎり安全だとは思うけど、油断しないようにしなくちゃ。

聖女がレッドを見捨てる発言もあったし、利用されるなんてまっぴらごめん。


未来が見える聖女様なら私がいなくても国を助けることができるはず。

レッドの代わりになりそうな大量の魔石をショウが発見しているし、

第二王子もあなたが思ってるよりもっと優秀で皆に愛されているのよ。


だからね、私たち抜きで頑張って。


お読みいただき、ありがとうございます。

もし、少しでも面白かったと思っていただけたのなら、

『ブックマーク』と【★★★★★】何卒応援よろしくお願いします。

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