表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/32

延長線突入 グラウンド整備

【総合高校】

①遊 中西勇樹(なかにしゆうき)

②投 中西哲(なかにしてつ)

③左 小木凌太朗(おぎりょうたろう)

④右 依田稔(よだみのる)

⑤捕 峰川誠(みねかわまこと)

⑥一 大岩雄星(おおいわゆうせい)

⑦三 田村薫(たむらかおる)

⑧二 松原祥太郎(まつばらしょうたろう)

⑨中 長嶋徹(ながしまてつ)

【海洋水産】

①中 芹澤(せりざわ)

②遊 丸山(まるやま)

③右 武田(たけだ)

④捕 (はなわ)

⑤左 竜﨑(りゅうざき)

⑥二 望月(もちづき)

⑦三 八尾(やお)

⑧一 戸塚(とつか)

⑨投 佐竹(さたけ)


 過去最高のチームだろうな……それなりの実力者集団ではあるが、無名校で結成された総合高校野球部は名将宅師にとって思い入れもひとしおであった。大学を卒業してから五年間はそのまま大学野球に残ってコーチとして経験を積み、その後十年間は付属高校野球部の監督、そしてF県にある名門校高原学院野球部の監督を歴任した。

 指導者として二十五年学生野球に携わってきたが、これまでは前任監督の後任を引き継ぐことを要求されて自身の思い描くチームを作れないというジレンマとの戦いであった。そのお陰で甲子園出場に導けた側面もあるにはあったが、所詮は前任監督の作ったものを継承し守っていくことしかしてこなかったのではと考えていた。

 それが高原学院野球部を弱体化させた……彼はここ三年間の不甲斐ない結果をそう分析していた。退任に関しては仕方がないと思っているし、最強チームを作って古巣に仕返しをなどという考えも無い。ただこのチームは自身の理想に限りなく近いものが出来上がっている、指導者歴二十六年目にして味わう感触が初めてプラモデルを作り上げた喜びに似たものを感じていた。

 正直に言ってしまえば全国で通用するレベルのチームとは言えず、センバツ出場校の海洋水産高校相手では大人と子供くらいの実力差があると言ってもよい。それでも日々成長を見せてくれた彼らは最高の逸材だと胸を張って言える。だからこそ勝たせたい、更なる高みを見せてやりたい……劣勢から延長戦に持ち込んだ選手たちの踏ん張りを目の当たりにした宅師は、監督としての欲を滾らせはじめていた。

 

【試合途中経過:九回終了時】

総合高校|001001211|6

ーーーーーーーーーーーーーーーー

海洋水産|132000000|6

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ