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八回表 〜右本☆、四球、二併殺、三ゴロ〜

 高校通算四十七本塁打を誇るスラッガー依田稔(よだみのる)の存在無くして総合高校野球部の快進撃は実を結ばなかったであろう。絶対的エースである二階堂、高い身体能力を誇る中西二遊間の存在も大きいが、いくら守備力が高くても0点で試合は勝てないという理論でチームを作る宅師にとっては正にうってつけの人材であった。

 中学時代はエース、四番、主将とワンマンチームの中核だったが、実際は末っ子気質でチームを引っ張る精神的支柱役は向いていないというのが宅師から見た依田の第一印象であった。

投球(ピッチング)は好きか?』

『嫌いっす』

 即答でそう返す彼を左投げでも問題の無い右翼(ライト)に着かせ、徹底的に得意の打撃(バッティング)を磨かせた。高身長で手脚も長く、しなやかに動かせる関節を持っているので左右の打ち分けも器用にこなして打率も稼げる打者(バッター)に成長した。主将には哲、投手(ピッチャー)は球種が多く緻密に投げ分ける二階堂と、二種類のスライダーと大きく曲がるカーブが武器の安西の二枚看板でいこう……理想のチームがパズルのように作り上げられたのはひとえに依田の存在が大きい、そう思わせるだけの魅力が彼には備わっていた。


 前回の打席で三塁打(スリーベースヒット)を放ったことで調子付いてきた依田は、この回の先頭打者として意気揚々とバッターボックスに立つ。相手投手(ピッチャー)は武田から小林、更に平田(ひらた)と三人目に代わっていたが、今の彼にとっては誰がマウンドに立とうが恐怖心は全く感じなかった。

 来た球をかっ飛ばしてやるまでだ……一年生左腕が繰り出してきた初球を思いっきり叩き、右翼(ライト)に大きく弧を描いた打球はスタンドに飛び込んで一塁塁審が大きく腕を振り回した。

「おっしゃあ!」

 依田は大声援の中左腕を突き上げてダイヤモンドを一周する。後続は断たれたがこの本塁打(ホームラン)で一点差まで迫り、総合高校の勢いはまだ終わりを見せていない。


総合高校|00100121|5

ーーーーーーーーーーーーーーー

海洋水産|1320000 |6


選手交代④

【海洋水産】

①中 芹澤(せりざわ)

②遊 丸山(まるやま)

③右 武田(たけだ)

④捕 (はなわ)

⑤左 竜﨑(りゅうざき)

⑥二 望月(もちづき)

⑦三 八尾(やお)

⑧一 戸塚(とつか)

⑨投 平田(ひらた)

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