プロローグ
無限の夢幻にひしめく混沌に一筋の光が射す
名もなき暗黒世界に歯車の破片が舞い落ちる
誰かに呼ばれたそんな心地だ
あなたのお名前はなあに?
君は僕にとっての神様なんだ
あなたは私にとっての救世主
ほんとうに?
そして運命はまた一歩 終焉に近づく
そして正しいドラマの幕が今開く
ここはどこなんだ。
僕の名前は……僕とは?
僕が僕であるためには
僕が僕であることを証明する証明式。
一体それはどのようなものになるのだろうか。僕には分からなかった。
「またアテナ様が予言を当てたぞ」
「天空から石が降ってくるなんてアテナ様以外、誰が予言できるんだ⁉︎」
「アテナ様、万歳〜」
大予言師アテナ。代々伝説の予言師を排出してきたエルメス家の娘であり一連の隕石騒動を予言し的中させ被害を最小に食い止めた一国の予言師である
「前回の魔族の件といいアテナ様の予言はほんとすごいよな」
「アテナ様は命の恩人です」
幅広い層から支持されているアテナ。その名声もあって彼女の立ち上げた未来党は、今や1、2を争う人気政党だ。
そんなすごいとの評判のアテナも皆と変わらない等身大の女の子の一面だってある。
「ふぅ 良かった的中して」
いくら何度も予言を当ててきてもやはりいざその時になると当たるか不安に何るものだ。アテナの使う予言もとい予知は一昔前……と言ってもエルメス家の栄える前(約100年前の予言とは訳が違い、予知する未来はクリーンに見えその分外した時に言い訳出来ない。といってもアテナの予言の的中率はエルメス家の中でも特に高く代々受け継いできた予知夢の能力とは別に未来子の固有スキルも持っている事も関係しているである。一応因果律の方面も学習しているが……
「お疲れですか家主様」
不意に後ろから声がした。




